ビルメン4点セットの取得までにかかる費用

ビルメン4点セットとは

設備技術系の国家資格として、下記4つは「ビルメン4点セット」と呼ばれており、関連業界で働いている方や、これから就職(若しくは転職)しようとしている方にとって、大きな武器となります。

①第二種電気工事士
②危険物取扱者乙種4類
③2級ボイラー技士
④第三種冷凍機械責任者
 

また、これらの資格を取得する事で、基本的な技術を幅広く習得する事ができる為、職種に関係なく自己啓発として勉強している方も多くいます。

まずは、この4点セットの詳細な内容について、下記の記事にまとめていますので参考にして下さい。


取得するまでにかかる費用

ビルメン4点セットを「独学」&「一発合格」という条件で、最も費用を安く抑えた場合のトータル金額について、実体験を元に試算しました。

<試算対象>
◆受験費用
◆テキスト&問題集
◆実技講習費用
◆免許申請費用
etc

なお、私は2017年〜2018年にかけて取得しましたので当時の費用を反映しております。今後、受験費用など若干の値上げがあるかもしれませんが、トータルで見ると大した差異はないと思われます。

では、まずはそれぞれの資格の取得費用について個別に見ていきましょう。


①第二種電気工事士

【トータル費用】
①約47,400円

<内訳>
◆受験手数料:9,300円
◆筆記テキスト費用:約2,000円
◆技能テキスト費用:約2,000円
◆工具費用:約11,500円
◆練習キット費用:約17,000円
◆免許申請費用:約5,600円
(申請費5,200円+簡易書留400円)

詳細費用の内訳、及び受験時に使用したテキストや工具&練習キットについては、下記の記事にまとめているので参照して下さい。


②危険物取扱者乙種4類

【トータル費用】
②約9,400円

<内訳>
◆受験手数料:4,500円
(2018年度よりこの価格に改定)

◆テキスト費用:約1,600円
◆免許申請:3,300円
(申請費2,900円+簡易書留400円)

受験時の様子や使用したテキスト等については下記の記事を参照して下さい。


③2級ボイラー技士

【トータル費用】
③約34,900円

<内訳>
◆受験手数料:7,200円
(申請費6,800円+簡易書留400円)
◆テキスト費用2冊:約3,800円
◆実技講習:約22,000円
◆免許申請:1,900円
(申請費1,500円+簡易書留400円)

受験時の様子や使用したテキスト等については、下記の記事を参照して下さい。


④第三種冷凍機械責任者

【トータル費用】
④約17,750円

<内訳>
◆受験手数料:7,900円
◆テキスト費用2冊:約6,050円
◆免許申請:3,800円
(申請費3,400円+簡易書留400円)

受験時の様子や使用したテキスト等については、下記の記事を参照して下さい。


ビルメン4点セット総費用

以上の4点セットの各試算結果①〜④を総計すると下記のようになります。

4点セット取得にかかる
総費用

約11万円

<詳細計算>
①約47,400円+②約9,400円+③約34,900円+④約17,750円=約109,450円

これを高いと取るか、安いと取るかはその人の捉え方次第ですが、私個人的には将来への投資として約11万円は安い方だと思います。

万が一、全く違う職種に進んだとしても、この4点セットを揃えるまでに得た知識は無駄にはなりません。様々な場面で応用が効くと思われます。


プラスアルファの資格

ビルメン4点セットを揃えたら、次のステップとして「消防設備士」を目指すのがいいでしょう。ここ最近、人気はうなぎのぼりで全国の求人数も電気工事士に次いで2位となっています。

詳細は下記の記事にまとめています。

この「消防設備士」には様々な種類がありますが、代表的なのは4類と6類です。受験者数も他の類と比較して抜き出ているのが分かると思います。

この4類と6類を取得するための勉強方法&ノウハウについて下記の記事にまとめていますので、参考にして下さい。


あと、第二種電気工事士の免許を取得したら「認定電気工事従事者」の免許も取得しておく事をおすすめします。試験はなく講習を受けるだけで取得が可能。

電気工事できる工事の範囲が一気に広がります。

なお、第一種電気工事士に合格すれば、講習を受けずに申請するだけで認定電気工事従事者の免許がもらえます。

ちなみに第一種電気工事士の免許を取得するには、試験に合格後5年以上の実務経験が必要となります。それまでの期間の繋ぎとして、認定電気の免許を取得しておくのも一つの手でしょう。


三種の神器

ビルメン4点セットの上位資格として「ビルメン三種の神器」というものがあります。

【ビルメン三種の神器】
◆第三種電気主任技術者(電験3種)
◆エネルギー管理士
◆ビル管理士(建築物環境衛生管理主任技術者)

これらはビルメン4点セットに比べると難易度が圧倒的に高く、並大抵の努力では取得できません。特に「第三種電気主任技術者(電験3種)」の一発合格率は常に一桁台です。
但し、ビルメン業界での処遇は大幅にアップするのは間違いなく、管理職として採用される事も可能と思われます。

余裕があれば、この三種の神器にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。但し、取得するためには数ヶ月〜半年単位で勉強計画を練る必要があるでしょう。


これまで私が取得してきた資格の一覧です。

「おすすめテキスト」、「勉強方法&ノウハウ」、「試験概要」、「難易度」など、実体験をもとに紹介していますので、参考にして下さい。