甲種危険物の受験者数と合格率から見えてくる事

甲種危険物取扱とは

ふたば亭プラスです。

「甲種」は危険物取扱者の試験の中で最難関のランクとなる。一番人気のある「乙4」と比べると要求される知識が段違いに深く、特に各危険物の性質については1類〜6類の膨大な薬品の性状、貯蔵、取扱方法、および消火方法に至るまで全て把握する必要があります。

ちなみに危険物1類〜6類の構成は下記のようになっています。
◆1類・・・酸化性固体
(過塩素酸塩類、硝酸塩類、など)
◆2類・・・可燃性固体
(赤りん、硫黄、金属粉、引火性固体、など)
◆3類・・・自然発火性物質及び禁水性物質
(アルキルアルミニウム、黄りん、など)
◆4類・・・引火性液体
(特殊引火物、石油、など)
5類・・・自己反応性物質
(有機過酸化物、ニトロ化合物、など)
◆6類・・・酸化性液体
(過塩素酸、過酸化水素、硝酸、など)

世間一般では「乙4」の資格さえあれば、大抵の危険物に関する管理を行えます。この「甲種」を狙うのは非常にレアなケースであり、会社の業務でガンガン多品種の薬品を使用しているか、大学の化学系学部(もしくは院)の学生が就職する際に保有知識を証明するような場合に取得するケースが多いように思われます。あと、転職する際に他の人とは違う自分のアピールポイントとして取得する人もいるでしょう。

私もこの資格を取得しましたが、「アピールポイント」にしたかったというのが一番大きな理由です。

受験した時の様子については、下記記事を参照して下さい。

では、この資格の毎年の受験者数や合格率はどのようなものであるか?表とグラフにまとめてみました。


受験者数と合格率

受験者数は若干減少傾向にありまずが、コンスタントに2万人超え。乙4の受験者数が約20万人である為、その1/10ほどです。

合格率は、毎年だいたい30%〜40%の範囲内に落ち着いています。偶然にも乙4の合格率と同等ですが、比べている受験者のベースが異なります。以前のブログでも書きましたが、乙4は資格取得にそれほど乗り気でない方も受験していますが、甲種はガチです。みんな徹底的に勉強をして試験に臨んで来ます。私は乙と甲どちらの試験も経験しましたが、会場の受験生の意気込みというか漂ってくるオーラが全く違いました。

いわば、化学のプロの方な人達が受験をして、その合格率が30%〜40%なので、難関資格の部類に入るでしょう。


総括

徹底的に勉強しても、10人に6〜7人は落ちる試験です。しかし、ある程度化学の知識を有していれば、チャレンジした方がいいように思います。

当初、私も乙種コンプリートを目指そうとゆったりと資格を取っており、甲種などとんでもない世界だと敬遠していましたが、思い切って飛び込んでみると「もしかしたら、いけるかも・・」という可能性を見出す事ができたのです。

要はどのタイミングで踏ん切れるか、どこまで自分自身を追い詰めた勉強ができるかでしょう。


参考情報

甲種危険物を所有している事で得られる公的特権は次の通りです。

(1)甲種で危険物保安監督者に選任されると、専門講習を受けなくても甲種防火管理者および防災管理者の資格を有するものとして認められる。

(2)陸上自衛隊や航空自衛隊の技術陸曹・空曹の任用資格を得る事ができる。

(3)東京都の公害防止管理者の受講資格が得られる。

なお、以前は技術士の一次試験の一部科目が免除されるという特権もありましたが、2012年以降は廃止されています(残念・・・)。