乙種4類 危険物取扱者の受験者数と合格率から見えてくる事

乙種第4類危険物取扱者とは

ふたば亭プラスです。

乙種第4類危険物取扱者とは、「第4類危険物」に指定されている引火性液体を扱う事ができる資格です。この引火性液体は、更に下記のように細分類されています。

◆特殊引火物:
ジエチルエーテル、二硫化炭素など
◆第1石油類:
(非水溶性)ガソリン、ベンゼン、トルエンなど
(水溶性)アセトン、ピリジン
◆アルコール類:
メタノール、エタノールなど
◆第2石油類:
(非水溶性)灯油、軽油、キシレンなど
(水溶性)氷酢酸、アクリル酸など
◆第3石油類:
(非水溶性)重油、クレオソール油
(水溶性)グリセリン、エチレングリコールなど
◆第4石油類:
ギヤー油、シリンダー油
◆動植物油類:
アマニ油、ヤシ油

この資格は、ガソリンスタンドだけでなく、化学工場や塗料、印刷関係の会社、薬品を使用する研究施設などでも需要が高く技術系資格の登竜門的なものであり、数ある資格の中で真っ先に取得する方も多いと思います。

では、この資格の毎年の受験者数や合格率はどのようなものなのか?表とグラフにまとめてみました。


受験者数と合格率

受験者数は減少傾向にありますが、それでも20万人を超えています。とんでもない数・・・(宅建並み)。

しかし一方で合格率は30%〜35%とそれ程高くありません。決して難しい資格でもないのに(簡単とは言わないが・・)、何故こんなに合格率が低いのか?。それは、大半の会社や学校で半ば強制的に受験させられる方達も多いからでしょう。

そして、そういった方達の中には受験する事自体が本望でなく、一夜漬けや全くの無勉強で試験だけを受ける人が多いと聞きます。

まあ、私自身も会社経由で受験をしたのですが、やる気だけはありました。周りの連中も然り。環境によって合格率は大きく左右されと思われます。
→受験ブログ参照。

私の実体験からすると「全く知識なしでは受からないが、きちんと勉強していれば間違いなく合格できる」資格と言えます。試験問題もひねくれたようなものは少なく、良心的なものが多いのが特徴です。

設備系資格の中で比較すると「2級ボイラー技士」と同等レベルの難易度か少し上くらいなので、実質の合格率(ちゃんと勉強した人を対象とした場合)は、50〜60%くらいではないかと推測されます。


総括

この資格を目指そうとして、最初に合格率をチェックした人はあまりの低さに驚くかもしれません。数ある人気資格の中で、この乙4危険物だけが実態を反映していない変な合格率になっているのです。

ただ、この資格で勉強する内容は、技術系資格の様々な分野の基礎となります。会社経由で受験する人も、少しだけ考えを切り替えて「将来、自分の為になるんだ」という気持ちを持って、積極的に試験に望んで欲しいものです。


(参考)乙4を保有している有名人

これだけ受験数の多い資格なので、有名人の中で保有している人がいるのか調べて見ました。まあ、話のネタになるかもしれないので、ご参考まで。。。

・三遊亭とん楽(落語家)
・葛山信吾(俳優)
・杉浦太陽(俳優)
・中丸雄一(KAT-TUN)
・荒木定虎(元タレント)