消防設備士 乙6の受験者数と合格率から見えてくる事

消防設備士 乙6とは

乙6は一言で言うと「消火器」の整備と管理を行う事ができる国家資格です。

消防設備士についてもう少し詳しく説明すると・・・
現在、街中の多くの施設には、消防法によって消防設備の設置が義務付けられており、また定期的にその整備や点検を行う必要がある為、有資格者の需要はかなり高い。就職や転職、若しくは消防設備関連の昇給や昇進の為に取得を目指す人が多くなってきているようです。特に最近は「ビルメン4点セット」のプラスアルファの資格として、この資格が注目されています。

この消防設備士の資格は、対象となる設備の種類によって、下記のように大きく7つのグループに分かれています。

◆第1類:屋内消火栓、屋外消火栓、スプリンクラーなど
◆第2類:泡消火設備
◆第3類:不活性ガス消火、ハロゲン化物消火、粉末消火
◆第4類:自動火災報知、ガス漏れ火災警報など
◆第5類:金属製避難はしご、救助袋、緩降機
◆第6類:消火器
◆第7類:漏電火災警報

そして、更に「甲種」と「乙種」に分類されます。

◆甲種:工事、整備、点検が可能
◆乙種:整備、点検のみ可能

今回、紹介する消防設備士乙6(乙種第6類)とは、上記のように「消化器」の整備と点検を行う事ができる資格です。

なお、乙種は受験資格がなく誰でも受験できるというメリットがあります。

では、この資格の毎年の受験者数や合格率はどのようなものであるか?表とグラフにまとめてみました。


受験者数と合格率

受験者数は2万人ほどで、合格率は35〜40%。

合格率が低いのは、この試験の出題形式に関連があります。

選択問題だけではなく、筆記試験があるのです。よって、曖昧な記憶だけでは合格することが出来ません。内容を完全に理解し、それを手で書けるようにならないといけません。これには私も苦労しました。

それだけ完璧性が求められる資格なのでしょう。まあ、昨今の集合ビル火災で被害が拡大するニュースをみるとそれも納得がいきます。


総括

10人中3〜4人しか合格できない難しい試験ではありますが、それ故に有資格者の評価は高い。しかも全国で毎月のように試験が行われているため、たとえ落ちたとしても何回でもチャレンジできます。

最近の求人情報を見ても非常に需要があるため、設備系の業種を目指す人はビルメンも含め、受験の優先順位をあげた方がいいように思います。

下記の記事に、消防設備士の求人数が伸びてきている様子をまとめているので、参考にして下さい。


これまで私が取得してきた資格の一覧表は下記にまとめています。