認定電気工事従事者 〜講習受講から免許取得まで〜

概要

第二種電気工事士で工事ができるのは600V以下の低圧で受電する「一般用電気工事物」のみで、「自家用電気工作物」については対象外となっています。

しかし、「認定電気工事従事者」の資格を取得すれば、「自家用電気工作物」のうち最大電力500kw未満600V以下の簡易電気工事を行う事が可能となります。

工事可能な幅が広がる!

そして、この「認定電気工事従事者」の資格は、第二種電気工事士の免許を保有していれば、1日の講習を受けるだけで取得できます。

試験なしで免許取得可能

講習は有料ですが、電気関係の仕事の幅を広げる為に取得しておいて損はない資格と思われます。第1種電気工事士の免許を取るまでの「つなぎ」として取得される方も多くいるようです。


申し込み

【受講費用】12,500円

【申請先】一般財団法人電気工事技術講習センター

ネットで申し込みができます。


講習の様子

教室は約200人が入る大講堂で全席が埋まるほど出席率が高いものでした。やはり需要があるのでしょう。年齢層は30〜40代が大半を占めており、全て男性で女性はゼロ。入り口で本人チェックが行われた後、教室に入ると講習番号で決められた席上にテキストが置かれていました。結構ぶ分厚く180ページほどあります。

「これを1日でやるのか・・・。」とげんなりしましたが、中をパラパラ見てみると、非常に要領よくまとめられています。白黒ではありますが、写真や図も多く直感的に理解できるような構成になっていました。(著作権上、中身は見せられません)

講習の内容は下記のようなカリキュラム。

【カリキュラム】
◆10:00〜11:30・・・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
◆11:30〜12:30・・・(昼休憩)
◆12:30〜14:00・・・電気工事の施工方法
◆14:00〜16:00・・・自家用電気工作物の検査方法
◆16:00〜17:00・・・自家用電気工作物の保管に関する法令

10時から17時までみっちりです。途中ダレるかなとも思いましたが、講師の方が非常に優秀で教え方がうまく、最後まで集中が途切れる事なく講習を受ける事ができました。周りの方も真剣そのもので、寝落ちしている方はほとんどいませんでした。

講習では、主に電気事故の危険性や実例高圧受電設備(キュービクル)の機能絶縁抵抗計(メガー)の使用上の注意などが繰り返し説明されていました。

非常に有意義な講習内容!

全体を通し、第二種電気工事士で得た知識よりも、より実践的な内容を吸収でき、自分としては高い講習費用に見合うだけの講義内容であったと感じました。欲を言えば、実際の設備を目の前にして自分で操作しながら体で覚える事ができれば更に良かったのですが・・・、まあ、仕方ありません。


修了証

講習終了後、このような修了証が一人一人手渡されました。


免許申請

免許申請する際は、上記修了証の他に「4700円分の収入印紙」「住民票」「顔写真2枚」が必要となります。受講料以外に追加の費用が必要となる事を事前に留意しておく必要があります。

後日、免許が送付されてきました。

ラミネート加工だけされている簡易的なもの。

認定電気工事従事者の取得までにかかる費用と必要性について下記の記事にもまとめていますので参考にして下さい。

私がこれまで取得してきた資格の一覧表、及び受験対策について下記にまとめています。参考にして下さい。