国家資格&検定:最年少合格者調査

ふたば亭プラスです。
世の中には神童と呼ばれる天才が数年に一人は誕生しています。その子達が国家資格&検定で本領を発揮した時、どれほど凄い事になるのか?

「最年少合格者」という観点から調査してみました。

あらゆる方面から情報をかき集め、信憑性のある記録のみ「情報源」と共に紹介しています。
かなりの時間を要しましたが、その分読み応えのある内容になったと思っています。

この手の記録はこの先どんどん塗り替えられていくと思いますので、情報が入り次第、都度記事を更新していく予定です。


国家資格最年少合格者調査

気象予報士

11歳

<参考情報>
産経ニュース

ニュースで何度も取り上げられたので、ご存知の方は多いと思います。この子が資格を目指したのは、小学校4年生の時になぜ雲は落ちてこないのか?と疑問に思った事がきっかけ。医者のお父さんと二人三脚で試験対策をしたようです。


第二種電気工事士

8歳

<参考情報>
日本工業経済新聞社

電気工事に携わるお父さんの勧めで受験したようです。将来の夢はパイロット。「飛行機の電気の異常を修理できるようになりたい」との事。技能試験の練習では圧着ペンチを使うのが大変だったようで、握力も鍛えたようです。筆記はともかく、技能試験を8歳の子が制限時間内(40分)にこなすというのに感心しました。小学校の工作レベルを遥かに超えてますので・・。技能試験がどのようなものかは、こちらの技能試験動画まとめ記事まで。


第一種電気工事士

10歳

<参考情報>
群馬建設新聞(twitter)

なんと、10歳で電気工事士の最高峰の第一種に合格!
この子は、上記で紹介した第二種電気工事士最年少記録と同じ人物です。
今回もご両親のサポートを受けながら勉強に取り組んだそうです。親子で過去20年分の出題傾向を徹底的に分析してオリジナル問題などを作成。小学校では習わない因数分解やオームの法則などを身につけていったとの事。
また、実技試験対策として、講習会にも参加し現役の職人から技術を学んだようです。
将来が楽しみですね。
間違いなくパイロットになれるでしょう。

(追記)
この偉業が話題となり、『電気と工事』(オーム社)2020年6 月号の表紙を飾っておられます。
素晴らしいですね。


甲種危険物取扱者

8歳

<参考情報>
日本最大の科学ポータルサイト(ケミステ)

お茶の水小学校に通う少年。お父さんの指導を受けて乙種全類合格→甲種合格を達成。一発合格だったようです。甲種は膨大な数の危険物の性質や化学式を暗記するだけでなく、高校レベルの物理化学の知識も必要となります。この分野によほど興味があったのでしょう。


技術士補(化学)

9歳

<参考情報>
NEVER

この子は、上記で紹介した甲種危険物最年少記録と同じ人物です。調べて驚きました・・。5歳でIQが140以上あったようです。将来の夢は医学部に進み医療機器を開発したいとの事。なお、技術士になるには原則4年以上の技術士補の業務に従事する必要があるため、残念ながらすぐには受験できません。まあ、この子なら受験資格を得ればすぐ合格するでしょう。


電験一種

20歳(高専5年)

<参考情報>
苫小牧工業高専

ついに20歳(高専生)で電験1種の合格者が出たようです。電験一種(正確には第一種電気主任技術者試験)は電気業界ではかなり難易度の高い資格で「神レベル」と呼ばれています。

この学生は、高専3年からまずは電験三種にトライし、立て続けに二種、一種と全て一発合格してきたとの事。驚異的です。。。

しかも、彼は陸上部に所属しており、全国大会にも出場しているほどの成績を残しているようです。まさに文武両道。

高専卒業後は大学に進学して電気材料の研究を行っていきたいようですが、彼なら立派な研究者になるでしょうね。


上記、高専生の情報が入るまでは、下記の大学院生(23歳)を電験一種の最年少合格者としてデータベース登録していましたが、このまま情報を抹消してしまうのは忍びないので、そのまま残しておきます。

彼もかなりの努力家。是非、ご確認下さい。

23歳(大学院)

<参考情報>
金沢工業大学(物語の始まりへ)

上にリンクした動画を見て下さい。彼は大学3年で電験二種に合格し、その2年後すぐに一種合格。その背景には、電験三種に一度落ちてしまい、その悔しい思いをバネにしたとの事。毎朝5時に起きて電験の勉強と学業を両立させ、しかも独学でこの偉業を成し遂げたようです。
大学院では先端材料のカーボンナノチューブを研究しているようで、フランスの国際学会でも発表した実績があるとの事。

金沢工業大学(広報課)からの情報によると、この大学では彼以外に、大学在籍中に電験1種に合格した学生が過去に2名いて(合計3名)、1人は同大学の電気電子工学科教授、もう1人は某巨大電力会社で活躍しているそうです。

この大学は現時点ではあまり知名度はありませんが、朝日新聞出版『週刊朝日進学MOOK』大学ランキング2017年版で、学長からの評価「総合」全国2位「教育面での制度や成果」全国2位「研究面での制度や成果」全国19位になるなど、近年で評価は上がってきているようです。
KIT大学ランキング情報


TOEIC満点(990点)

10歳

<参考情報>
youtube「TOEIC満点の小学生」

韓国の小学4年生の少女です。韓国では年齢の数え方が特殊なため、日本の年齢に換算して10歳としています。
(小学4年生で満点と紹介されている情報は、上記参考情報youtubeの21分10秒付近)
彼女には海外留学の経験はなく、更には英会話教室にさえ行かずに、自宅でお母さんと二人三脚で勉強してきたようです。驚くべきはその点数推移。小学2年生の初TOEICで何と665。その後、小学3年で895をマークしています。

TOEICを一度でも受験した経験のある方は、満点(990点)がどれだけ凄いレベルなのか分かると思います。単なる英語力だけではダメで、英語圏ビジネスのバックグランドや瞬発的な判断力&分析力も必要となってきます。
10歳でこれをクリアするのは並大抵の事ではありません。
彼女のお母さんは次のように語っています。
「子供に無理に英語の勉強をさせるのではなく、楽しくできるように周囲の環境を調整してあげています。」
素晴らしい教育方針だと思います。


英検2級

5歳

<参考情報>
英語民間4技能試験対策サイト

4歳の頃にオーストラリアに幼稚園留学(3ヶ月)。帰国後はプリスクールに通って英語の生活を維持し続けて英検にチャレンジしたとの事。もともと語学に長けていたようです。


英検1級

9歳

<参考情報>
JCASTニュース

この子は帰国子女でかなりの読書家で、千冊以上の洋書を読破したり、普段から英字新聞を読んでいたりしていたようです。


数学技能検定1級

9歳

<参考情報>
日本数学検定協会

数検1級は理系の大学生卒業レベル。多変数関数などの解析、相関係数や回帰分析を扱う確率統計、アルゴリズムなど出題範囲は広く全て記述式です。合格率はなんと約5%。
この子は1歳の時にテレビで流れていた「すうじのうた」に興味を持った事から数学の世界にのめり込んでいったとの事。
「将来は、地球温暖化を止める研究など世の中の役に立てるよう貢献したい」と語っているようです。
期待したいですね。


漢字検定1級

6歳

<参考情報>
日本漢字能力検定

1級は大学生レベルの難易度で、対象の漢字は6000字に及びます。普段は使わないような漢字も全て頭に叩き込む必要があります。
この子が漢字に興味を持ったのは小さい頃の散歩。外を歩いていると目に入ってくる文字を、お母さんが教えてくれたようです。それから漢字に興味を持ち、お母さんと一緒に部首ゲームや熟語の意味ゲームして楽しみながら勉強をしていったとの事。
まさに、親子二人三脚で勝ち取った栄光ですね。


ITパスポート

9歳

<参考情報>
ITメディアニュース

この資格はセキュリティーやネットワークなどITに関する基礎知識や経営戦略、財務、法務など実践的な内容を習得するためのもの。今後、社会全体のネットワーク化が進んでくれば、これくらいの年代の子が増えてくるかもしれません(私見)


行政書士

14歳

<参考情報>
サイタ行政書士講座

法律系国家資格で間口が広く汎用的な知識が身につけられるとして人気があります。この子へのインタビュー記事はありませんが、おそらく司法書士を目指していくでしょうね。


宅地建物取引士(宅建)

12歳

<参考情報>
お父さんのブログ(宅建合格)

この子が小学生4年生の時に見ていた高校生クイズ番組で、その中の一人が「小学4年で漢検1級に合格」と紹介されていて、自分も何かの資格を取りたいとお父さんに話したのがきっかけのようです。
それからお父さんと二人三脚で勉強を続けてきた様子が、ブログに紹介されています。ある一つの目標に向けて親子で奮闘努力する事は素晴らしい。
物凄い結果を達成し、親子の絆も深まったでしょうね。


公認会計士

16歳

<参考情報>
NEWSポストセブン
多事放論

この子は中部学院大学の社会人講座「会計プロフェッショナルコース」に通いながら、毎朝5時半に起床して1日10時間を越す猛勉強をしてきたようです。天才型ではなく努力の賜物ですね。こういう子、好きです。小さい頃から数字に興味があったようです。


司法試験

19歳

<参考情報>
With News
弁護士ドットコム
毎日新聞(社会総合)
慶應塾生新聞

慶應大学の学生さんです。なんとこの方、司法試験の勉強を開始したのが高校1年生の5月だったようです。中学生の頃から小説を書いており、その時の題材に法律に関連する内容があり、調べていくうちに興味を抱くようになったとの事。その後、予備試験に18歳(高校3年生)で合格し、その1年後の本試験に最年少合格。
高校や大学の勉強と並行して、司法試験の勉強もしていたようですが、WEB講義を中心に、電車でのスキマ時間も有効活用したようです。
集中力と吸収力が半端ではなかったと思われます。
また、勉強のモチベーションを保つために、司法試験を受験する事を決めた時の初心を思い出したり、自分の立ち位置を明確に把握する事を心がけていたようで、受験に対する姿勢も超一流だったのですね。
ちなみに、次は公認会計士の資格を目指して勉強中との事。。。
凄い大学生です。


弁理士

19歳

<参考情報>
東京リーガルマインド

慶応大学の理工学部応用化学科の学生です。高校3年生の時に、日本産業の発展に貢献できる仕事に就きたいという事で、弁理士を目指したようです。偉い!。大学での授業との両立は大変だったと思います。


税理士

20歳

<参考情報>
学校法人立志舎グループ

高校卒業後、専門学校に通いながら取得した女性です。クラスメイトと担任に恵まれていたようですが、本人の努力も相当なものだったと思います。


簿記1級

15歳

<参考情報>
メイプル通信講座

小学6年生から簿記教室に通い始めたようで、その年ですぐに3級に合格。中1で2級に合格したようです。「他の人にはない特技を身につけるといい」というお父さんの勧めもあったとの事。


CFP資格審査試験

18歳

<参考情報>
日本FP協会

早稲田大学高等学院の3年生です。政治や経済を横断的に理解することのできる知識を身に付けたいという思いがあったようです。自分の興味関心と連動させる形で学習していく事を心がけたようです。
CFPというと、FP1級と同等レベルの難関資格。更に「国際資格」なので世界中で通用します。是非、世界に羽ばたいて欲しいですね。


アマチュア無線技士

7歳

<参考情報>
沖縄タイムス

沖縄県の小学1年生が4級を取得したようです。
お父さんが第1級アマチュア無線技士を持っており、海外の人と通信しているのを見て興味を持ったとの事。
4級は国家資格の中では比較的簡単な部類に入るとはいえ、実際の試験には電気回路図なども出てくるし、漢字に振り仮名もありません。
この試験を彼女は2ヶ月の勉強でクリアしたようです。
スマホが普及してきている昨今、アマチュア無線の人気も20〜30年前に比べると下火になってきてますが、このような少女がいるとは頼もしいものです。
どんどん上位の級を目指して、世界中の人と友達になって欲しいものです。


医者

17歳

<参考情報>
wikipedia(English)

インド系アメリカ人の眼科医です。
13歳でニューヨーク大学を卒業し、1995年に17歳で医者となり、この成果はギネスブックで公認されています。
医学会では超有名人で世界的にも公認されているので、あえてここでも名前を公表しておきますね。
バラムラリ・アンバティ博士
(Balamurali Ambati)
最近のご尊顔はここから見る事ができます
現在は、角膜研究に従事されているようですが、目の病を抱えている人々に希望の光を与えて欲しいものです。


将棋プロ棋士

14歳2ヶ月

まあ・・、誰もが知っている藤井聡太棋士です。ここまで色々な神童たちを書いてきましたが、この方は別格です。神の領域に近い存在だと思っています。この方と羽生善治棋士がいる時代に生きていることを感謝します。
ちなみに、私はアマ初段を取った時、羽生さんの直筆署名の免状と、藤井さんが「夢」と記載された駒箱を日本将棋連盟から貰いました。こちらの記事参照。一生の宝物にしていこうと思います。


まとめ

こういう神童たちが大人になった時、どのように日本経済&技術&文化を引っ張っていってもらえるのか楽しみでもあります。くれぐれも資格マニアで終わる事なく、その知識を糧に社会の発展に生かしていってもらいたいですね。


(後日追記)
今回、この記事をまとめた後に、ふと思ったのが「逆に最高齢合格者にはどのような方がいるのだろうか?」という事。

今度は最高齢合格者の情報を知りたい!

少しづつ情報調査を行い、ようやく記事にまとまりましたので、下記に公開しました。興味のある方は参考にして下さい。


あと、芸能人や有名人が持っている国家資格についても調査し、記事にまとめました。意外な人が、意外な資格を持っています。話のネタにもなると思いますよ。