将棋の遍歴&ネット対戦

将棋のルール習得

将棋は約30〜35年ほど前、小学生の頃に覚えました。兄と父がよく対戦しているのを側で見ていて、自分もやって見たいと、必死になって駒の動かし方を覚えたものです。ちょうどその頃、学校でも一時的な将棋ブームが到来した事もあり、休み時間になると将棋のルールを知っているもの同士が集まって、よく対局をしていました。

 

と言っても、所詮は小学生。定石も何もあったものではありません。適当に駒を動かし、運が良ければ勝って、運が悪ければ負けるといった事の繰り返しで、進歩はありませんでした。ただ、それでも自分で駒を動かせるという面白さから暫くハマっていたのですが、2年も立たないうちに周りの将棋ブームは一気に遠ざかり、自然消滅的に私も将棋から離れていきました。それ以来、中学〜高校〜大学とほとんど将棋盤を見る事すらなくなってしまいました。


第二次将棋ブーム

私の中の第二次将棋ブームは、1996年にやって来ました。もう社会人になって働いていた頃ですが、この年に私と同世代の羽生善治さんが7冠(名人、竜王、棋聖、棋王、王将、王位、王座)を達成したのです。

それまで、将棋界でトップに君臨していたのは谷川浩司であり、神のような存在でしたが、その神をいとも簡単に打ち破った事は大きな衝撃となり、そのニュースは日本中を駆け巡りました。
世間的にも注目されたこともあり、久々にやってみようかな、と仕事から帰って来た後の息抜きとしてネット対局を楽しむようになったのです。

ただ、この当時のネット将棋というのはお粗末なものであり、駒の動かし方もスムーズではなく、級位の設定も曖昧でした。しかし、当時は見ず知らずの人と気軽に対局できるという事もあり、その面白さにどっぷりとはまってしまったのです。
長年のブランクはありましたが、駒の動かし方は体に染み付いており対局するのには支障はありませんでした。

しかし・・・、負けて負けて、負けまくりました。

定石を知らないので当然である。何とか一勝くらいはしたいなと、本屋で将棋の本を物色していた時に目にしたのが、「四間飛車」の本です。素人でも比較的覚えやすく、自玉の囲い方が簡単。

2冊ほど本を買い込み、更にネット上でもひたすら四間飛車の定石を覚えまくりました。

 

そして、何とかネット対局でも勝てるようになってきました。


将棋コミック

立て続けに連勝することもあり、こうなるととてつもなく面白い。仕事以外の時間はほとんど将棋をして過ごす事に。。。更に、ちょうどこの頃「月下の棋士」というコミックも人気を博しており、この世界観にものめり込んで行きました。もはや中毒です。
このコミックの面白い所は、実在の棋士も何人か登場するという事。そして、それぞれが強烈なキャラクターで味付けされています。本人からクレームがこないかどうか心配なレベル。

コミックの影響もあり、ますます将棋にハマり気を許すと休日は1日中、将棋に時間を費やしてしまう羽目に。流石にヤバさを感じ、1日1時間までと自制を効かせながら将棋を指すようにしました。

しかし、それから2年ほどして仕事が急に忙しくなり、だんだん将棋をする時間が無くなると共に、結婚〜引越し〜子育てと生活環境がガラッと変わった事により、20年ほど将棋から遠ざかってしまいます。


第三次将棋ブーム

私の中の第三次将棋ブームは、子育てもひと段落した2015年頃です。

何気無くネットを見ていると「将棋ウオーズ」という日本将棋連盟公認の本格的ネット対局ゲームがある事を知理ました。

 

これは面白そうだなと、早速登録して対局してみると非常に良くできている。臨場感があり、本当に対局しているような気分になれます。

約20年ぶり。久々に指して見たのですが、四間飛車の定石はかろうじて覚えており、以前の勘を取り戻しながら遊ぶことができました。

なお、この「将棋ウオーズ」は対局制限があり、1日3局までしか指すことができません(アプリ課金をすれば無制限に指す事もできるが・・・)。この3局限定というのも、ある意味自制を効かせる効果があります。私のように何でものめり込んでしまう性格の人間には丁度いいでしょう。

新規登録の時点では、30級から開始するのですが、勝率と対戦成績を加味されて徐々に級が上がって行きます。これがまた面白い。本当の将棋教室に通っているような気分になれます。
あまりのめり込み過ぎると、また以前のように将棋一色の生活になってしまうので、1日1時間と決めて頭の体操のような感覚で対局をしていきました。

なお、このネットゲームが優れているのは、級位設定が非常に緻密で、6級以上になると現実世界でも日本将棋連盟から免状を貰えるのです。また、対戦相手を自分を基準にして「同レベル」、「強め」、「弱め」の指定ができます。

将棋初心者の方も、これであれば着実に上達していけるでしょう。

 

将棋「初段免状」の取得方法(将棋ウォーズ)