将棋ウォーズ棋力分布調査:最も占有率が高い級位は?

将棋ウォーズとは

ふたば亭プラスです。

将棋ウォーズ日本将棋連盟が公認しているオンライン型将棋アプリケーションソフトで日本でもトップクラスの人気を誇っています。

会員数は400万人以上おり、リリースからの通算対局数は3億局を突破したようで、将棋に興味のある方はほぼ全員このソフトを利用した事があるのではないかと思われます。

級位は30級〜10段までありますが、この級段位のうち5級〜6段までは日本将棋連盟公認の免状・認定状の申請ができます。私もこの将棋ウオーズを通して初段となり、日本将棋連盟から正式な初段免状を頂きました。

その時の様子は下記の記事にまとめています。


棋力分布調査方法

400万人以上の会員数からして、この将棋ウォーズの棋力分布が、ほぼそのままアマチュア将棋界全体の棋力分布に相当すると思われます。

では、
どのように棋力調査すればいいのか?

2015年(平成27年)頃の棋力分布については個人ブログを見つけましたが、それ以降の最新データについては一切情報が出てきません。

そこで、開発元のHEROZ(株)にメールで問い合わせてみました。

結果、なんと非公開。。。

自分で調べないといけないのです。

とりあえず、直近の2018年4月度「第41回将棋ウオーズ段級位最強戦」大会履歴より参加者の級段位を調べて行きました。

かなり大変な作業でした・・・。

イメージとしてはこんな感じ。

各級段位クラスごとの参加者の順位リストを調べ、それぞれ地道にカウントしていったのですが、全て調べ終わるまで2〜3時間ほどかかってしまいました・・・。

途中、投げ出しそうになりましたが、それ以上に棋力分布がどうなっているか好奇心があったのです。


集計結果

そして、集計した結果をまとめたものが下記表&グラフになります。

母数が約14万人(139,722人)なので、そこそこ信頼性のあるデータだと思います。

そして、棋力分布は1級と2級がほぼ同率で最も多く、両方合わせると40%近くになる事が分かりました。やはり、初段の壁は厚いようです。実際、私も2級から一気に昇級ペースが落ち、初段になるまで約1年かかりましたので・・。

なお、2段になると占有率は一気に減って9%代に。5段以上になると1%を切ってきます。

私の感覚では、初段から2段は並大抵の努力では昇段できません。詰め将棋も11手詰め以上を解く能力が必要となってくるでしょう。地方の将棋大会では優勝できるでしょうね。趣味程度に留めるのであれば、初段を持てば充分だと思います。

アマチュア将棋会全体の棋力分布もこのようになっていると考えられます。

将棋ウォーズは単なるゲームではなく、自分の棋力が全国レベルでどれくらいか知ることのできる最良ツールとも言えるでしょう。


初段免状

将棋ウォーズで初段を取ると、初段免状を申請する事ができます。

現物はこのようなものです。横65cm、縦27cmとかなり巨大。

「会長」「名人」「竜王」の直筆署名が入るのが嬉しいですね。

上にも書きましたが、申請方法についてはこちらの記事をご確認ください。

あと、免状と一緒にこんなカードももらえます。


(参考)プロ棋士の実力

プロ棋士の養成機関である「奨励会」は6級から始まるのですが、この奨励会6級が将棋ウォーズでの4〜5段に相当します。そしてこの奨励会で4段を取ることでようやくプロになれるのです。

いかにプロ棋士がすごい才能の持ち主であるか分かると思います。

なお、名実ともにトップ棋士である羽生善治棋士はプロ9段です。まあ、A級クラスに在籍している棋士は8〜9段なのですが、凡人からすると神の領域に居る人達ですね。


関連記事はこちらから。