ふたば亭プラスです。
この記事では、様々な分野の国家資格&検定の最高齢合格者の情報を定期的に更新しています。
高齢になっても国家資格に挑むチャレンジ精神は素晴らしい。
様々な情報を共有する事が出来れば幸いです。

目次
国家資格最高齢合格者調査
司法書士
73歳
<参考情報>
伊藤塾
この方は、工業高校卒業後にコンピューターソフト開発のSEとして活躍し、ソフト会社の経営も行なってきたという経歴の持ち主。
幼少の頃から「法律家になりたい」という夢はあったようですが、家庭の経済的事情で断念した思いが残っており、60歳を過ぎてから勉強を始めたようです。
受験回数は何と8回。
この方が掲げている人生観が素晴らしい!
『生涯現役、一度の人生、一生懸命に生きことこそが後悔しない人生』
73歳で合格というのも凄いのですが、その背景にある不屈の執念に心を打たれました。
気象予報士
74歳
<参考情報>
TBSラジオ
めざてん
朝日新聞DIGITAL
天気予報士の合格率は4〜5%ほど。あまり天気業界に詳しくない方でも(私を含めて)、この資格の難解さは承知していると思います。
この「最高齢合格者74歳」というのは結構有名で、少しネット検索するだけでガンガン出てくるのですが(一例として上記参考情報)、実際にどのような方なのかあまり情報がありません。唯一、記載されているのはこのブログ記事。
気象予報士試験の最高齢合格者は?(まるまる録)
これによると、退職後に独学で勉強して14回目の挑戦で合格されたとの事。
普通、国家試験を10回以上落ちると大半の人は嫌になってやめてしまうでしょう。そんな中、この方は退職後のゆっくりとしたい時間に必死に勉学に励んでいたのでしょうね。気の遠くなるような努力をされたのだと思います。
かっこいいご老人です。

行政書士
81歳
<参考情報>
サイタ行政書士講座
行政書士の合格率は6〜10%ほど。この資格は、断片的な知識の詰め込みだけでは通用しません。出題される範囲は膨大で、且つ法理論に関する知識も求められます。
しかし・・・、81歳で合格というのは常軌を逸しています(いい意味で)。
私の親が亡くなった年齢でもあり、体力的にどれくらい過酷なものなのか身近にいてよく知っているからです。
受験するという意思だけでも感心するのですが、それに挑み続けて合格を勝ち取ったというパワーに脱帽です。

宅建取引士
90歳
<参考情報>
宅建合格者データ推移
試験部データ
90歳・・・。上には上がいるものです。私の親戚や身近な人に90歳を超えている人はいないので、この年齢になると想像すらできません。
スーパーサイヤ人かもしれません。
90歳で今後の職業に生かそうというつもりはないと思うので、おそらく頭の体操を兼ねて試験合格という事を目標にチャレンジされたのでしょう。
しかし、この90歳には及ばないものの、79歳で宅建の資格を取得して80歳で会社を設立された方がいらっしゃいます。女性です。
Business Journal
介護ポストセブン
しかも、この方はこの資格を取得するまでの60年間、ずっと専業主婦だったようです。。。
お孫さんと共にその会社を経営しておられるようですが、年商は5億円を超えているとの事。
人生、歯を食いしばって頑張れば道は開けるものなのですね。
ちなみにこの方は会社経営後の85歳の時、こんな本も出版されています。

公認会計士
67歳
<参考情報>
ジャストネットキャリア
公認会計士は会社員時代に、営業や新規事業開発、マーケティングなどの分野で成果を出している方であれば、その経験を活かすことができるようです。
試験自体は超難関ですが、この資格を保持すれば比較的キャリアチェンジしやすい職種なのかもしれません。
ちなみに、直近5年間の年度別最高齢合格者は下記の通り。
・平成25年:57歳
・平成26年:67歳
・平成27年:67歳
・平成28年:67歳
・平成29年:62歳
第二の人生を見据えて、定年前に勉強に着手する方が多いように思われます。独立できれば、会社員時代よりも高額な給与を受け取る事が出来ると言われています。「夢は大きく!」ですね。
漢検1級
78歳
<参考情報>
朝日新聞DIGITAL
この方は戦争を体験しており、学徒出陣して朝鮮に行きソ連と対戦されています。勉強したい時間を戦争に奪われてしまったようです。しかも2年のシベリア抑留から帰国した後は、80歳まで働き通しだったようです。
そんな中、75歳から漢字の勉強を始めて78歳で1級合格。
更にそれだけに留まらず、78歳から継続して漢検1級を受け続けているようで、何と22回合格!
この方はこんな事をおっしゃっています。
「人間、最期の瞬間まで挑戦し続けなければ。僕にはそれが漢字なのです。強制収容所で死んだ仲間を思えば、今は幸せ。孫に負けられない。100歳で1級に合格してみたい」
すごいとしか言いようがありません。。。心に刺さりました。
消防設備士(全類)
69歳
<参考情報>
消防設備士受験準備合格セミナー
消防設備士は理系資格の中では最近人気が上昇してきており、電気工事士に迫るほどの勢いを見せています。
ビルメン系資格の求人数調査:電気工事士と消防設備士が強い!
ちなみに、この消防設備士というのは消防員の資格ではなく、「設備」を司るメカニックのような位置付けのものです。
それぞれの消防設備ごとに1類〜7類まで「7つ」に細分化されており、各類の設備を取り扱うにはそれぞれの種類の試験に合格しなければなりません。
(参考)消防設備士免状の種類
なお、各類の合格率は30%前後なので、一つ一つが決して簡単な試験ではない事を付け加えておきます。
そして、この方は何と1年未満で7つ全類取得されたとの事。
おそらく各類での最高齢は、それぞれ別にいらっしゃると思いますが、69歳で全類を1年未満で取得された方はこの方以外にはいないと思われます。
第二種電気工事士−1
71歳
<参考情報>
アーク総合
Facebook(ご本人)
この方は、何と行政書士の資格をお持ちで、事務所も経営されている現役バリバリの方です。
上の参考情報のリンク先「アーク総合」は、ご本人の行政書士事務所のサイト。
受験する際、私の電気工事士受験対策ブログを参考にして頂いたとの事で、ご本人から連絡を頂きました。
では何故、行政書士の方が電気工事士の免許取得に挑む決意をしたのか?
その動機についてお話を伺いました。
**************************************
お名前は、原田豊 様です。
(氏名の掲載は、ご本人の許可を得ております。)
定年退職後に、行政書士の資格を取得し(これだけでも凄い)、事務所(アーク総合)を開業して6年。
契約に関する業務も社会生活の中で重要だが、それと同じくらい「ものづくり」の大切さを認識されるようになってきたとの事。
人間が住むのはローカルな実体のある世界。
それは「衣食住」であり、水や電気も実体として必須。
安心・安全という「想い」もこれら実体の存在によって初めて獲得できるもの。
人が幸福に暮らす上で必要なもの、これら全てを包括しての「ものづくり」を考えていきたい。
また、ここ数年の災害で電気が途絶え、生活に困窮している方々を見て、ボランティアや人助けをしていきたいという思いもあったようです。
素晴らしい受験動機ですね!
資格取得に年齢の壁など関係ない。
やりたい事に向かって突き進むパワーと執念が大事。
あらためて実感しました。

第二種電気工事士−2
72歳
<参考情報>
あんなこんな
この方は免許を取得するまで10年かかったとの事。
失敗を繰り返しながら何度も何度も挑戦し続けたようです。
素晴らしい執念です!
他にも、火薬2種、狩猟免許、小型船舶2級などの資格をお持ちのようで、しかも趣味はダーツ。
老後を楽しく過ごされているようですね。

第二種電気工事士−3
73歳
<参考情報>
非公開(ご本人希望)
この方は、弁理士の方です。
私のサイトを見て頂いたようで、ご本人からメールで連絡を頂きました。
匿名を希望されておりますので、お名前や参考情報は非公開としますが、おそらく電気工事士の合格者の中では国内最高齢かと思われます。
なお、頂いたメールの内容は記載しても構わないと了承を得ておりますので、その一部を紹介致します。
【メール本文】
最年長合格者の方の年齢が72歳でしたので、もし、私(73歳)が合格すれば・・・と思い、昨年の2月から勉強を始めました。
筆記試験は過去問をやれば特に難しいことはありませんでしたが、実技の技能試験は大変でした。
筆記試験合格後、連日、予想問題と格闘し、手がパンパンになりました。
年齢が高いからと言って、能力的に劣っているとは思いませんが、細かいところがよく見えず、目の衰えは自覚せざるを得ませんでした。
私は弁理士を35年やっており、電気工事士のような手を動かすことに憧れがありましたので、やって良かったと思っています。
敢えて最高齢合格を目指してチャレンジし、それを見事に達成してしまうパワーに感服しました。
弁理士業務の多忙な中での技能練習は大変だったと思います。
不屈の精神力がカバーしていたのでしょうね。
目標に向かって突き進んでいく執念とバイタリティ。
私も見習わなければなりません。。。


社労士
84歳
<参考情報>
資格の大原
またもや、80歳以上の国家資格合格者です。
この方は定年後の15年間、既に賃金制度のコンサルタントとして独立して、多くの顧問先と取引を行ってきた実績があるようです。今回、社労士の資格取得を得て更に事業に拍車がかかるでしょうね。
また、この方は次の目標としてFP(フィナンシャルプランナー)の資格取得も目指されているとの事。
資格を武器にしてまだまだ働きたいという意欲に感心します。

弁理士
77歳
<参考情報>
神奈川タウンニュース
みなさん、「弁理士」という職業をご存知でしょうか?
弁護士ではありません。「弁理士」です。
その業務内容を簡単に言うと、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの知的財産権を取得したい方のために代理して特許庁への手続きを行ったり、知的財産全般のコンサルティングを行ったりする仕事です。
理系の方や、特許に関連する業界にいる方は当然知っている難関資格ですが(合格率10%程度)、残念なことに世間での知名度はかなり低いという悲しい実態があります。
一度、異業種の方々が集まる飲み会に参加した時に、「弁理士」を知っているか聞いてみたところ、1割程度しか知りませんでした。。。
ほとんどが「え?便利屋?」「何をする人?」「弁護士の補佐?」と聞き返されるありさま・・・。
個人的な意見ですが、ネーミングが悪いような気がします。「特許権利士」と言うような単刀直入な名前の方が認知度は上がると思います。
まあ、愚痴はこれくらいにして・・・、
この難関資格を77歳で合格するというのは、とんでもない決意と努力をされたのだと思われます。
経歴を見ると、日立のエンジニアとして活躍をした後、先端技術調査員(特許サーチャー)として従事していたようですが、定年の70歳を機に「これまでの知識を活かして、特許の出願を手伝いすることで社会に貢献したい」との一念で資格取得に挑戦されたようです。
「年を重ねても記憶能力は衰えません」
という言葉が胸に突き刺さります。
英検1級
70歳
<参考情報>
英語ソリューションズ(CEL)
英検1級合格者についての情報は少なく、この方が最高齢かどうかは不明ですが、私が調べた中では確実な情報源として唯一開示されていました。
ちなみに、この方は70歳で英検1級を取得した後、なんと74歳で通訳案内士にも合格されています。実績からして、このリストに加えても申し分ないでしょう。
64歳で定年退職した後から本格的に英語の勉強をされたようで、年齢に関係なく英語力の上昇は投入時間に比例していったようです。
この方は語っています。
『特別な環境に恵まれるか天才でもない限り、英語をモノにするには如何に時間をかけるかしかないと思います。そして、時間を割いて勉強するためのコツは目的意識に加え、忍耐です。継続は力なり。』
素晴らしい!そして6年後に目標としていた英検1級に見事合格されるのです。
通訳案内士の資格も取得されているので、これから様々な職業で世界を股にかけてご活躍されそうですね。

博士号
95歳(男性)
88歳(女性)
<参考情報>
産経新聞(2018.3.24)
産経新聞(2018.3.26)
共同通信
日本経済新聞
博士号取得の最高齢は、文化勲章を受章したフランス文学者の河盛好蔵さんで、1997年に95歳で京都大学から学位を授与されています。
一方、女性の最高齢としては、立命館大学の尾関清子さん88歳となります。
尾関さんが博士号を取得した2018年3月当時、新聞で「国内最高齢」と報道が出ましたが、後で上記の河盛さんが95歳で取得していた事が判明。各新聞社が訂正記事を出したのですが、はっきり言ってそんな事はどうでもいいんです。。。そんな細かい事は吹き飛ばすくらいの偉業なのですから。
この記事では尾関さんの方にスポットを当てていきます。
尾関さんは16歳の時に終戦を迎えます。その当時、大学には進学せずに洋裁の専門学校へ行き、その後は銀行員として働いていたようです。
しかし、もともと手芸が好きだった為、生活文化史を研究するようになり、特に「縄文布」の研究に没頭するようになっていったようです。
時には「縄文布」の耐久性を調べる為、この布で作った服を着て、竪穴式住居で学生と3日間寝泊まりした事も。。。凄まじい好奇心ですね。
そんな中、平成24年にそれまでの研究をまとめた「縄文の布ー日本列島布文化の起源と特質」を出版します。
これをベースとして、立命館大学の論文審査制度を利用して、晴れて博士号取得に至ったようです。
終戦直後の日本、大学にも行けない状況で、自分の好きな事を高齢になるまで精一杯研究して、そしてそれが学会に認められた瞬間というのは身体が震えたでしょうね。
尾関さんの本「縄文の布」を紹介しておきます。新版ではなかなか手に入らないようですが、一度読んでみたいものです。
医師
63歳
<参考情報>
NHKドキュメント人間列島
この方は元々高校教師だったようですが、元来は医者になりたかったようです。そして夢を追い求める為に27年間勤めた教師を辞めて、京都大学医学部に入学。国家試験に落ち続けたようですが8回目にして合格。その時、既に63歳になっていたとの事。
その後、2年間の研修を終えて晴れて医師となったようですが、数ある国家資格の中でも医者を目指すという発想がぶっ飛んでます。。。普通の思考回路とは思えません。
あと、高校教師から畑違いの京都大学医学部にすんなりと入学できたという時点でバケモノなんですけどね・・・。
この方は、上記にまとめたような医者になるまでの経緯について本も出版されています。残念ながら現在では絶版になってしまっているようで、読む事は出来ませんが、国会図書館の情報を載せておく事にします。
限りなき階段:人生を二度生きる 葛城四郎著
将棋プロ棋士
41歳
<参考情報>
東洋経済
この方は将棋界では誰でも知っている今泉健司さんです。
アマチュア大会では、ほぼ敵なし。数あるタイトルを総なめにしてきました。
一般的にプロ棋士になるには「奨励会」に入り、そこで25歳までに四段に昇段しなければなりません。昇段出来なければプロの道は閉ざされてしまうのです。
今泉さんは、その奨励会で三段まで進みますが、残念ながら四段になれずに退会。
その後、職を転々として老人ホームの介護職員として働きながら、プロへの編入試験への道に挑戦して、41歳にして見事プロとなるのです。
その過程についてはyoutubeでも公開されています。非常に分かりやすく構成されていて将棋を知らない方でも興味を持って見る事ができますよ。
何よりも、今泉さんの人柄が素晴らしい!
この動画では、プロ編入試験に挑んでいる途中までの様子がまとめられており、試験対局は「さあ!これから!」というところで終わっていますが、その後無事プロへ。応援していた同僚も喜んだ事でしょう。
そして、プロとなった後、すごいドラマが待っていました。
なんと、最年少でプロ棋士になった、あの藤井聡太棋士とNHK杯というTV中継での対局で、勝ってしまうのです。
最年少プロ入り棋士
VS
最年長プロ入り棋士
快進撃を続けていた国民的スターの天才を、人生の辛酸を舐くしてきた苦労人が打ち負かしたのです。
そんなドラマよりも出来すぎたストーリー。
今泉さんは自身の将棋人生についてこんな本を書かれています。
将棋棋士として、誰よりも多くの社会経験を積んできた今泉さん。これからも人生経験を武器に、将棋業界をかき回していって欲しいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私は、自分でこの記事をまとめている最中、ご高齢の方々の凄まじいパワーと迫力に圧倒されてしまいました。
よく、国家資格を取ろうとする際に勉強してもなかなか成果が出ず壁にぶち当たった時「◯歳までが限界だな」、「経済的な事情で無理」、「自分には才能がない」「仕事と両立できない」などの理由で諦めてしまう方も多いでしょう。
しかし、ここで紹介した方々の偉業を見てください。生半可な気持ちで挑んでいったものではない事が分かると思います。
そこには将来を見据えた明確な目標と夢があります。いくつになっても向上心を忘れずに突き進んでいく覚悟が必要なのでしょう。
我々も見習わなければなりませんね。
以前書いた「国家資格&検定の最年少合格者調査」の記事を載せておきます。今回の最高齢の方々と比較しながら読んで頂けると幸いです。
あと、芸能人や有名人が持っている国家資格についても調査し、記事にまとめました。意外な人が、意外な資格を持っています。話のネタにもなると思いますよ。

この記事で紹介させて頂いたご高齢の方々の偉業には遠く到底及びませんが・・・
私がこれまで取得してきた資格の一覧を下記の記事にまとめています。それぞれの資格について、「効率の良い勉強方法」「おすすめテキスト」「試験概要」「難易度」「費用」など。
同じ資格を目指している方は是非参考にして下さい。