【インド】ガンジス川での沐浴体験記&街ブラ散策

動機

ふたば亭プラスです。

まだ独身だった20代の頃、どこか遠い場所に行ってみたいなと旅行ガイドをパラパラ見ていたところ、インドで多くの人々がガンジス川で沐浴をしている写真が目に止まりました。

<ガンジス川とは>
・ヒマラヤ山脈の南側が源流
・インド北東部
・全長約2500km
・ヒンドゥー教の聖なる川
・沐浴によって功徳が増す

沐浴風景については、これまでもテレビや雑誌で見かけた事はあったのですが、あらためて見直してみると凄い世界観。
「どうせ行くなら日本とはかけ離れた文化の国にしたい。そして一生の思い出にしたい。」
とかねがね思っていたのと、
子供の頃にテレビで見ていた『西遊記』のエンディングテーマ「ガンダーラ」(ゴダイゴ)を通し、インドに対する興味がずっと奥底にあったのです。

また、ちょうどその頃、奇跡的に会社の夏休みを10日ほど取得!
ほぼ即決でインド行きを決意しました。

あと、更なる刺激を得ようと一人旅にトライ

インドへ一人旅!

そこで実際に見てきた驚きの光景の数々を紹介して行きます。


ガンジス川

向かったのはガンジス川ほとりの「ワーラーナシー」(ベナレス)という街。
日本からの直行便はないので、一旦デリーに行き、そこからインド国内線の飛行機に乗り継ぐ必要があります。

ガンジス川で沐浴するには、この街が最もメジャー。
実はこの街には巨大な火葬場があり、その遺灰がそのままガンジス川に流されるのです。
輪廻転生の原点にもなっているようで、この場所を聖地と呼ぶ人もいます。

早朝の4時。
ホテルを出て、街の大通りから近道となる裏路地へ。

この時点で強烈なインパクトを受けました。
・日本とは全く異なる光景&雰囲気。
・古びた街中を行き交う人々の神妙な表情。
・様々な民族衣装。
・そして線香のような独特の香り。

インドの全てが、ここにギュッと凝縮されているような感じでした。

ワクワク&期待感!

人によって捉え方は様々かもしれませんが、私にとって「本当にインドに来たんだ!」という嬉しさで非常に興奮したのを覚えています。

路地を抜けると、すぐに沐浴場に着きました。
まだ早朝のせいか、ほとんど人はいません。

ガンジス川に昇る朝日

いや〜〜〜、壮観でした。
何か神秘的なものを肌で感じ、日本からはるか離れたこの場所に来た満足感を噛み締めていました。

しばらく朝日を眺めていると、沐浴場にも徐々に人が集まりだして来ました。
この階段のような場所で川に入る準備をするようです。

遠方から来ている巡業者のような方達もいれば、Tシャツに短パンとラフな格好でタオルを引っ掛けて来る方もいました。
おそらく近所に住んでいる方なのでしょう。
朝風呂のような感覚なのかもしれません。

沐浴開始

みなさん、ガンガン入って行きます。

それから怒涛の勢いで人数が増えていき、よくテレビや雑誌で見てきた有名な光景へ。
実際に目の当たりにした時は感動しました。

ガンジス川の水質はお世辞にも綺麗と言えるものではありませんが、そんな事はヒンドゥー教の方々にとって些細な事なのでしょう。

手を合わせてお経のようなものを唱えている人や、顔を洗ったり歯を磨いている人までいました。

私も足だけ浸かりましたが、全身に水を浴びる事は出来ませんでした。
まあそれだけでも充分満足!

沐浴達成!

(注意)
これから行こうとしている人は、この川の水を頭から被ったり口に含んだりしないようにして下さい。日本人は特に免疫力が弱いので、何らかの変調をきたしてしまう恐れがあります。
足を入れるくらいが無難であり、それだけでもガンジス川と一体化出来たという感覚を得る事ができます。

近年、この川の汚染度は酷くなり、インド政府も約30億ドル近くの予算を投じて水質改善に動き出しています。
それでも4億人の飲み水に? 聖なるガンジス川で進む、驚くべき水質汚染

しかし、汚染されているとはいえ、そのスケール&壮大さは全てを圧倒して言葉が出なくなるくらいのパワーに満ちているんですよ。
不思議なんですけどね・・・。

この沐浴場の近くでは手漕ぎボートに乗ってガンジス川を遊覧する事が可能。

私も乗せてもらいました。

何とも言えない心地良さ。
川の流れに揺られ、ぼーっと水面を見ていると時間が止まっているような感覚に陥りました。

いつまでもここで揺られていたい

無の境地を実感。

ボートから見た沐浴場はこんな感じ。

その後ものんびり遊覧していると、見慣れた漢字が飛び込んで来ました。

久美子の家

どうやら、日本人オーナーの久美子さんが1970〜80年代にインド人と結婚し、このガンジス川のほとりの自宅を改築してゲストハウスを開業したようです。
一泊100ルピー(約170円)の超格安宿。
「久美子の宿」
こういうところで日本人とインド人の絆を知る事ができたのは非常に嬉しかったですね。

ガンジス川は想像通りの場所でした。

神秘的で且つ壮大!

現世の悩み事が全て解消するようなイメージを肌で感じる事ができました。


タージ・マハール

せっかくインドに来たので、定番スポットへも色々と周りましたが、その中で何と言っても圧巻だったのが、かの有名な「タージ・マハール」です。
世界遺産にも登録されています。

場所は「アーグラ」という街。


1600年代に建てられたようです。
お城のような形をしていますが、もともとは皇帝が奥様の為に作ったお墓。

遠くからでも分かる純白の外観は素晴らしいの一言!
白を基調としたイメージに、何となく姫路城と似たようなコンセプトを感じてしまいました。

近年、環境問題(排ガスの酸性雨など)で、タージ・マハールの損傷が激しくなってきているようですが、いつまでも後世に残していって欲しいものです。


郊外の様子

田舎の国道沿いにあった喫茶店です。
かなり年季の入った建物(笑)。
ここで「チャイ」(インド版紅茶)を飲みましたが、なかなか美味でした。

ただ、非常に甘〜〜い。

インドでは趣向品の味付けをひたすら甘くする傾向があるようです。

店の前はこんな感じ。
ラクダのような生き物が放牧。
なんとものどかな光景でした。

そしてこんなトラックも。
収穫した何かを大量に積んでます。
日本では絶対に見られない。なんだかスケールが違います。

こんな方々も。
馬車の簡易バージョン?

桁違いのトラックの荷台相乗り。


都心部の街

一方、都心部の街はこんな感じ。
田舎とは雰囲気がガラッと変わります。
店の作りもなんとなくオシャレ。
車よりもバイクや三輪車に乗っている方が多かったですね。

更なる都心部へ。
この辺になってくると一気に近代化。
もう日本と変わりません。
この写真を見てインドをイメージする人は少ないのではないでしょうか。

そして、街中の至る所にある映画館。
インドの人達は映画が大好きで、スクリーン数は何とアメリカについで世界第3位のようです。
(ちなみに日本は12位)
それぞれの映画館の壁一面に上映作品が飾られていました。


高校生&子供

街中で見かけた高校生と子供。
みんな屈託のない笑顔をしており、伸び伸びと生活している印象を受けました。
異国の地で若者の笑顔を見ると嬉しくなってきますね。

プライバシー保護の観点から、モザイクをかけていますが、高校生はかなりイケメンでしたよ。


都心部の駅。
なかなかオシャレな建物。

主要な駅は全部こんな感じでした。

そして構内はもの凄い人の数。海外の観光客も多数。
東京駅や大阪駅に匹敵するくらいの人数がいたかもしれません。


お寺&僧侶

これぞ本場のお寺とお坊さん!
ただ、お釈迦様の顔や周りの方々の顔がやはりインド人。
当然ですが(笑)。
ただ、日本で見慣れた絵や仏像のイメージからすると何か違和感がありました。
こっちが本家なんですけどね。。。。
ちょっとしたカルチャーショックでした。


性(エロス)の寺院

この寺院は強烈でした。
その名も「カジュラホ」。

場所はこの辺です。

10〜12世紀にかけて建立された寺院軍で、世界遺産にも登録されているのですが、そこに刻まれているのは男女の性交渉をモチーフとした彫刻。

男女の性交渉がテーマ

根底にある思想として、
「女性の生命を生み出す力は宇宙創造の源である」
という崇高なもののようです。

しかし、日本では寺院として絶対に建立されないでしょうね。
日本人の頭が固いのか、インド人の発想がずば抜けているのか・・・。

このような彫刻が外壁一面に何千体も刻まれ、一体感を見せている様子は非常に美しく、鮮烈なインパクトを脳裏に植え付けてくれました。

ちゃんとガネーシャ(像の頭を持った神)も鎮座しておりました。


新聞

インドでは一番メジャーな新聞のようです。
カラー写真も多く、非常にカラフル。
何が書いてあるのかさっぱり分かりませんが、ヒンディー語の新聞など滅多に手に入らないので今でも大事に保管しています。


お札

お札もカラフル。
何となくですが、オレンジ系統の色が多いようにも思います。
インドの方々はこの配色が好きなのかもしれません。
ちなみに、1ルピー=約1.5円なので、
上から150円、75円、15円。
これも大事に保管してます。


インド関連ガイドブック&ビジネス本

定番の「地球の歩き方」のインド版です。
もしインドに興味がある方は読みだけでも面白いと思います。


こちらは「るるぶ」のインド版。
写真の多さでは右に出るものはないでしょうね。


あと、最近、こんなビジネス本も出てきました。
インドの経済、政治、外交、文化、人々、ビジネス進出ノウハウなどの情報をコンパクトに提供されています。


インドのシリコンバレーと言われる「バンガロール」について書かれたビジネス本。
ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書
「TOPPOINT大賞(2018年上期)」第2位
あの大前研一さんも推奨しています。

大注目の都市
バンガロール

世界のトップ企業が「インド・シフト」を急速に推進。
その顔ぶれは、マイクロソフト、グーグル、アマゾン、オラクル、SAP、IBM、インテル、クアルコム、ファーウェイ、サムスン、ウォルマート、3M、ゴールドマン・サックスなど。
これら世界のトップ企業が開発拠点をバンガロールに設置している理由が詳しく述べられています。

ちなみに、バンガロールとはこの辺にあります。

今後、ますますインドが注目されていくでしょうね。