【点眼治療】緑内障なんて怖くない!

緑内障とは

緑内障は、目の圧力で視神経が傷つき、視野が狭くなっていく疾患です。

中途失明の原因の第一位

何らかの原因で目の圧力が高くなると、眼球の後ろにある視神経が押しつぶされ傷ついてしまいます。そして、一旦傷ついた視神経は元に戻りません。
その結果、大事な視神経の数が減ってしまい、視野がだんだんと狭くなっていくのです。

詳細は下記サイトを参照願います。
参天製薬<緑内障の症状>


人間ドッグで発覚

2017年(平成29年)、軽い気持ちで受けた人間ドッグの検診で「左眼視神経乳頭陥凹(G)」という判定が出てしまいました。

他の項目は健康そのものだったのですが、この部分のみ要チェック項目に。。。

最初聞いた時、
「なに、それ・・?」
と何の症状かよく分からなかったのですが、先生から
「緑内障の可能性があるいかもしれない」
と告げられた時、目の前が真っ暗になりました。

緑内障=失明

というイメージがあったからです。

急遽精密検査が必要という事になり、近所で最も大きい眼科に予約を入れる事になりました。 

その日はかなり落ち込み、食事も喉を通らなかったほどでした。


精密検査の結果

検査当日、「何らかの間違いであって欲しい」と祈る気持ちで病院へ。

1時間ほどかけて、様々な装置で検査を受けた後、先生から告げられたのは
「間違いなく緑内障だね。結構進行してるよ。」
との事・・。

緑内障確定

落胆した中で見せられた診断内容がこれです。

そして、下の図はOCT(光干渉断層計)で計測された視神経線維層の厚み分布の結果。
左側が「右目」、右側が「左目」になります。
簡単に説明すると、赤くなっている部分が、緑内障により視神経が薄くなっている部分。

右側(左目)の分布が真っ赤。
視神経が薄い。

こうやってデータを見せられると、素人目にも症状の進行がよく分かります。

落胆していたところ、先生から今後の治療方法について説明があったのですが、聞いているうちに安堵するとともに、徐々に冷静に考える事ができるようになってきました。 


治療方法

基本的に、一旦緑内障にかかってしまうと元には戻りません。
但し、進行を遅らせる事ができます。

点眼治療

先生から言われたのが、今後、毎日点眼を続けていけばこれ以上ひどくなる事はないし、手術もする必要はない、との事。

そして渡されたのが、下記の治療薬。

見た目は普通の目薬と変わらず、しかも小型なのでどこにでも持ち運びできそうです。

「とりあえず、これを点眼し続ければいいんだな。それほど苦ではないじゃないか。」

普段からコンタクトレンズをしているので、目薬は常日頃から持ち歩いているのです。使う目薬が一つ増えたと思えばいい、と楽観視する事にしました。

プラス思考で考えれば、医学の進歩で失明する可能性が減ったのです。

この薬を開発してくれた方に感謝!

病院を出る頃には前向きに考える事ができていました。


その後の経過

そして、点眼治療を続けてから約2年。

症状の進行はありません。上記で書いたOCTの検査数値も落ち着いています。
朝・晩の2回の点眼も生活の一部となり、今はもう慣れました。

約2年の経過観察。
進行ストップ!

1つだけ難点を言うと、たまにものすごくシミる事があるくらいでしょうか。ただ、「それだけ効いているんだ」と考えれば納得できてます。

定期点眼を一生継続。
それで失明を防ぐ事ができる!

ありがたい時代になったものです。
但し、注意しないといけないのが、どの薬にも100%はないので、いつ急激に進行するか分かりません。

しかし、仮に失明したとしても、もう覚悟はできてます。精神的にも強くなりました。

また、緑内障を告げられてから、普段の生活の中でこれまで目にしてきた何気ない風景も、非常に美しく感じるようになってきたのです。
今のうちに目に焼き付けておこうと、どんな些細な事でも敏感に反応するようになり、感受性も豊かになったような気がします。

この記事を読んで頂いている方の中にも、緑内障の方、またその予備軍の方がいるかもしれません。

しかし、恐れる事はありません。

何事もプラス思考で考えていくと、明るく見えてくるものです。
一緒に「緑内障」とうまく付き合っていきましょう!

こんな本まで見かけるようになってきました。


定期検診の推奨

現在、緑内障でない方も目の定期検診は必ず行う事をオススメします。

「まさか自分が・・」と思っている方が多いと思いますが、この病気は一気に襲ってきます。
実際、私がそうでした。

人間ドッグに行った時に、他の身体症状と一緒に見てもらうのが一番ですが、時間がない方は近くの眼科医で検査してもらうようにしましょう。
症状が出てしまってからでは遅いのです。

治療の決め手は早期発見

参考までに、緑内障の事を非常に分かりやすく解説している動画がありますので、紹介しておきます。


緑内障の著名人

テレビでよく見かける著名人の中にも緑内障の方は沢山います。
皆さん、前向きに治療に専念されているようです。
こういう方々を見ると勇気をもらえます!

◆生島ヒロシさん
  右目を治療済み。
◆森本毅郎さん
  右目視野の半分欠損
◆大桃美代子さん
  緑内障だけでなく白内障も発症
◆笑福亭鶴瓶さん
  点眼治療中
◆小倉久寛さん
  点眼治療中

 


ちなみに、緑内障が判明した当時、私は様々な国家試験にチャレンジしている真っ最中でした。
そんな中でも頑張ってこれたのも、「プラス思考で考える」という前向きな姿勢に切り替える事ができたからだと思っています。
いい人生経験になりました。