目次
所有モデル
ふたば亭プラスです。
若い頃から機械式時計に興味があり、特に知名度と耐久性を兼ね備えたロレックスに憧れがありました。
そして会社に就職して仕事が軌道に乗ってきた時、「これからもバリバリ働こう!」と自分を鼓舞するために購入したモデルが、エクスプローラII 16570です。(20年ほど前)
【所有モデル】
エクスプローラーII
16570
現物がこれです。
約20年間使用
初めて実際に手にした時は、そのずっしりとした重量と厚みに驚きました。
また、『外観の美しさ』と『機械式特有のスムーズな秒針の動き』に、暫く見とれていたのを覚えています。
非常に高い出費でしたが、所有できた喜びの方が大きかったですね。
一生使い続けていきたい!
そう実感しました。
そして、この思いは20年経った今でも変わっていません。
朝、起きたて顔を洗ったらすぐに日差をチェックしてから秒針を合わせ、腕にはめます。
これが日課になっており、この時計が腕にないと自分の身体の一部が削ぎ取られたような感覚に陥る事もしばしば。
私はもう1つ機械式時計(オメガ:スピードマスタープロフェッショナル)を持っているのですが、使っている頻度は圧倒的にこのエクスプローラーIIです。
高い買い物になるので、購入を躊躇されている方も多いと思いますが、個人的な経験則から言うと、買って後悔する事はありません。
圧倒的な満足感!
その満足感が数十年続くのです。
おそらく、ロレックスのどのモデルにも共通する感覚かと思われます。
ただ、この「16570」モデルは、後継モデル「216570」が出た事により生産中止となりました。
(但し中古市場では未だに高い人気が継続中)
そしてこれが後継モデルの「216570」です。
【後継モデル】
エクスプローラーII
216570
更なる進化!
この後継モデルが出た時、専門店で腕にはめさせてもらったのですが、前モデルの遺伝子を受け継ぎながら上手く洗練されており、非常にスタイリッシュに仕上がっていると言う印象を受けました。
箱と付属品
ロレックスを買うと、様々な付属品がついてきます。
珍しいものが多かったので、ここで紹介しておきますので、これから購入しようとされている方は参考にして下さい。
ただ今後、微妙にマイナーチェンジされていくかもしれません。
最新版はこちらに(銀座の時計専門店サイト:付属品の変遷)都度掲載されていくと思われますので、併せてチェックしてみて下さい。
(1)箱
まずは箱。
非常に立派な作りになっています。
木製に革張り
高級感満載!
実際には、ほぼ毎日時計を腕にはめているので、この箱にしまう事は滅多にないのですが、手元にあるというだけで満足なのです。
(2)取扱説明書
購入したモデルの取扱説明書が入っています。
エクスプローラーIIは、リューズが3段階方式で時刻やカレンダーを調整する仕組み。分かりやすく簡潔に記載されており、外装写真もオシャレ。
一度読めば操作方法は分かるのですが、記念に保管しておきたくなる一品です。
(3)カードケース
これはどのように使うのか?
ロレックスからは「購入者のご自由に」という意味合いで付けてくれているようです。
ちょっと悩むところですが、ネット情報を見ると『名刺入れ』『定期券入れ』『ポイントカード入れ』として使っている方もいる様子。
確かに、さっと出した時にロレックスのロゴが入っているとカッコいいですね。
ちなみに、私が購入した際は、このケースの中にこのようなカード型世界地図(裏面はカレンダー)が入ってました。
(4)タグ
このタグだけは、単なる付属品ではありません。
『クロノメーター』を取得したモデルである事を証明する為のものなのです。
【クロノメーター】
スイス公認クロノメーター検定協会COSC(コスク)が規定するムーブメントの精度規格を通過したものだけに認定されるもの。
<例:日差(一日の秒針のずれ)>
-4秒〜+6秒
裏表にロレックスの王冠ロゴ(ホログラム)とクロノメーターの文字が刻印されています。
これは保証書と一緒に大事に保管していくべき。
保証書
これが本物の証である、保証書(ギャランティー)です。
右上にモデル名『16570』の記載があり、その下に型番が刻まれています。
そして、中央部には「国番号」「購入者」「購入店」が記載されています。
(この写真の灰色で隠している部分)
私が購入した時は上記のような「紙」でしたが、最近はカードタイプに変わっているようです。
しかも偽造防止処理もされているとの事。
私は「保証書」というと紙の方が重厚感があり好きなのですが、時代は変わっていっていると言う事なのでしょうね。
20年間使用した状態
それでは、20年間使用し続けた状態がどのようなものなのか?
ご確認下さい。
まず、風防は非常に硬い『サファイアクリスタル』で保護されているため、キズや割れは一切ありません。細かいスリ傷も皆無。
これまで20年間、普段の生活でいろんな所にぶつけまくってきたのですが、ここまで完璧に保護してくれるのは非常に安心感があります。
リューズもトラブル一切なし。
三段階調整機能もいまだに健在です。
ちなみに、リューズ表面には『王冠』が刻印されています。
ブレスのコマも抜け落ちたり、破損したりする事も皆無でした。
裏面カバーは、内部の機械式構造を守るためガッシリと封印されています。ここのガタつきも一切ありませんでした。
バックル部分の固定も緩む事はありませんでした。
では、結論を書きます。
◆20年間一切トラブルなし
◆驚異的な耐久性
◆新品同様の輝きを維持
この一連の写真を見て頂きましたが、これが20年前の時計という事自体、信じられないと思いませんか?
更に驚きなのが、その日差精度です。
日差:+2〜4秒を維持!
これは、購入時の日差からほとんど変化なし!
上記でも書いたクロノメーターの規格そのもの。
ロレックスは単なるブランド時計ではなく、日常でガンガン使える実用性の高い頑丈な時計なのです。
オーバーホール
(1)周期
ただ、いくら頑丈とはいえ機械式時計の宿命として、定期的なオーバーホールは必要です。
一般的に3年〜5年の周期が推奨されていますが、私は5年周期で実施してきました。
【オーバーホール周期】
5年で充分
20年間で4回。
経験則より、この周期で全く問題ありません。少なくとも3年周期は短すぎると思います。
(2)店を選ぶ基準
では、オーバーホールに出す時、どの店を選べばいいのか?
金銭に余裕のある方は、ロレックスのサービスセンターに依頼するのが確実。ここから最寄りの窓口を検索する事ができます。
→ロレックスサービスセンター
見積りを依頼する事も可能。
しかし・・・
高いのです。
数年に一度とはいえ、なるべく安くおさえないと維持費がとんでもない事になってしまいます。
よって、多くの方々は(私も含めて)メーカー外の修理専門店に依頼しているのが実情なんです。
自分で信頼のおける店を知っていればいいのですが、もしその伝手がなければ下記の基準で店を選定する事が重要。
<店を選ぶポイント>
①日本ロレックス技術公認店
②ロレックスのOBが在籍
③CMWの免許所持が在籍
④時計修理技能士1級所持者が在籍
ネットで「ロレックス オーバーホール 店」と検索すると大量の店が出てきますが、上記①〜④のいずれかに当てはまれば信頼のおける店と言えるでしょう。
各店のホームページなどでじっくりと確認してみて下さい。
もし、情報が掲示されていなければ、電話やメールで聞けば教えてくれるでしょう。
決して『安い』だけを売りにしている店に依頼しないように注意して下さい。
ちなみに、上記③『CMW』や④『時計修理技能士』という資格がどういうものなのか、下記のブログ記事にまとめていますので参考にして下さい。
(3)おすすめの修理専門店
参考までに、ロレックス所持者の間で人気の高いおすすめの修理専門店を紹介しておきます。
この3店なら技術力&実績ともに申し分ないでしょう。
抜群の信頼度!
◆時計修理の千年堂
元ロレックス技術者や技術歴20年以上の一流の技術者が多数在籍。
◆時計修理専門店シエン
全国の1級時計技師、メーカー出身者のベテラン時計技師、メーカー正規修理店等と業務提携し、4万個以上の修理をしてきた実績あり。
◆時計修理工房
創業40年以上の老舗。年間8,000本以上の修理実績あり。
(4)分解写真
私は、近所で馴染みのウインという修理専門店にオーバーホールを出しています。
このお店の方も元ロレックスOBの方で、私自身が全般の信頼を寄せている技術者です。
何より有難いのが分解清掃した写真も送ってくれる事。
分解清掃した各部品の写真というのは、あまり見る機会もないと思いますので、参考までに掲載しておきますね。
【オーバーホール時の分解清掃】
部品まで美しい!
最初、これをみた時は驚きました。
これは単なる造形美ではなく、必然的にこの形になっている機能美なのです。
これらの部品一つ一つが生命のように動き、何十年にも渡る年月の時を刻み続けているというのは神秘的ですね。
ますます、この時計に魅了されてしまいました。
動画紹介 前モデル&現行モデル
エクスプローラーIIの前モデル(16570)と現行モデル(216570)を比較している動画です。
どの部分が変更となったのか、非常に分かりやすく編集されています。
解説は英語ですが、映像を見るだけでも良く分かりますよ。
おすすめ書籍
ロレックス関連の代用的な雑誌を紹介しておきます。
購入する際には、これらの雑誌から情報を仕入れ、自分の好みのモデルをじっくりと見極める事をお勧めします。
私も今の時計を購入する前には、これらの雑誌を擦り切れるくらいまで読みました。
「どの時計にしようか」
とワクワクしながら読むのが、また楽しいんです。
最後に
20年間使い続けても、未だに飽きる事がありません。毎日、腕にはめる喜びを実感しています。
自分が所持している小物の中で、最も長く使い続けている一品となりました。
購入を見当されている方の中には、高価な買い物になるので躊躇している方もいると思います。
しかし、実際に所有した時の満足度は充分満たされ、また人生を共に歩んでいく良きパートナーになってくれるという事をお伝えしておきます。
ちなみに私は、あと数十年は使い続けるつもり。
そして、いずれは息子に形見として譲ろうと思っています。
時計関連記事
プロの時計職人がどれだけ凄いのか、という事について書いたブログ記事です。時計職人の世界に興味があれば、是非読んでみて下さい。
私が所有しているもう1本の機械式時計『スピードマスタープロフェッショナル』について紹介しています。
【参考】他商品のレビュー記事
私は品質の良いものを買い、長年大事に使い続けるというスタンスを貫いてます。
これまで購入した中で、満足度の高かった物についてレビュー記事を書いています。興味のある商品があれば、是非参考にして下さい。