羽生善治とは
羽生善治先生は全国民が知っている最強のプロ棋士です。
2017年に「永世7冠」達成、2018年に「国民栄誉賞」が授与され、名実ともにトップ棋士となりました。
日本将棋連盟:棋士データーベース
保有タイトルは2018年12月現在で99個。

ちなみにプロ棋士の間では「一生のうちに1タイトル取るだけでも至難の技」と言われています。それを一人で7タイトル99期取っているというのは、人間業ではありません。
そんな羽生先生の怪物的な天才ぶりを垣間見れるのが、対局での「羽生マジック」という大逆転技です。
羽生マジック
将棋の中終盤で見せる妙手で、まるでマジックでも見せられているような信じられない手を指して劣勢の状態から一気に勝ってしまう事からこのような名がつきました。
では、この「羽生マジック」がどのようなものなのか、将棋があまり詳しくない方でも分かる対局動画を4つ紹介します。
厳選:羽生マジック4局
その1
5二銀
【年度】1988年
【棋戦】第38回NHK杯戦4回戦第1局
【対局者】羽生善治 VS 加藤一二三
【解説】米長邦雄、永井英明
数ある「羽生マジック」の中で、おそらく最も有名な対局だと思います。通称「5二銀」。将棋通の方に「5二銀」と言えば、誰でも知っているほどの奇跡的な1手です。
対戦相手は、あの「ひふみん」こと加藤一二三先生です。1988年当時なのでどちらも若い!
そして、その奇跡の一手は下記動画の12分30秒付近。解説の米長先生の「おおー!やった!」という驚嘆の叫び声が印象的です。
その後、約3分後の15分16秒、わずか67手でひふみんが投了。
なお、この動画の後半15分22秒あたりから、羽生先生自らが当時の様子を振り返って、面白おかしく感想を語ってくれてます。
この動画は、上記動画の短縮バージョンです。ポイントだけ見たいという方はこれでもいいかもしれません。
その2
8六銀
【年度】2013年
【棋戦】第62回NHK杯戦準決勝第2局
【対局者】羽生善治 VS 郷田真隆
【解説】先崎学、矢内理恵子
動画開始46秒。悪魔の一手「8六銀」が放たれます。この手を打つまでの羽生先生の苦悶の表情が凄い。。。
頭の中の羽生コンピューターが壊れる寸前までフル稼働していたのでしょう。
解説の先崎先生がひたすら「天才!すごい!」を連呼しているのが印象的。この先崎先生は将棋業界では誰でも知っているクセの強い先生で、滅多に人の事を褒めません。その先生がここまで驚愕している映像も珍しいと思います。
その後、対戦相手の郷田先生も負けを悟ったようで、しきりにため息をつきながら指し進め、116手目で投了してしまいます。郷田先生に同情したくなるような一局でもありました。
その3
9八角
【年度】2007年
【棋戦】第57回NHK杯2回戦第11局
【対局者】羽生善治 VS 中川大輔
【解説】加藤一二三九段、中倉宏美
この棋戦は、中盤まで相手の中川先生が圧倒的に優勢で、誰もが羽生先生の投了も時間の問題と思っていました。そんな中、苦し紛れに打った羽生先生の「9八角」が妙手(動画2分11秒)。
この時はまだ羽生先生劣勢の状況は変わりません。しかし、途中で異変を解説のひふみん(加藤一二三先生)が気づき始めます。動画の5分40秒付近から。
ここから王手の連続で一気に勝ってしまいます。持ち駒の「歩」の数も詰むまでピッタリ。ひふみんの「ひゃー」という叫び声もこの一戦で有名になりました。
そして、この動画の後半9分13秒あたりから、羽生先生自らがこの対局の振り返って当時の感想を述べていますが、これがまた面白い。
その4
9六金
【年度】2011年
【棋戦】第60回NHK杯準々決勝第3局
【対局者】羽生善治 VS 佐藤康光
【解説】加藤一二三九段、矢内理絵子
この対局相手の佐藤康光先生は、2018年現在の将棋連盟会長です。
羽生先生とほぼ同期で非常に仲が良く、佐藤先生が免許取り立ての頃、一緒にドライブしたほど。これには非常に面白いエピソードもありますが、本筋から外れますので割愛しますが興味がある方はこちらの動画をご覧下さい。
「ドライブ:いろは坂事件(7分40秒〜)」
さて本題ですが、羽生マジックが出たのは動画の3分46秒付近。
それまで流暢に解説していたひふみんが、またもや「ひゃー」と声をあげます。と同時に対戦相手の佐藤先生も唖然とした表情に。次第に落ち着きがなくなっていきます。普段はポーカーフェイスなんですけどね・・。
詰まれそうな自分の王様を見事にかわした素晴らしい一手でした。
奥様:羽生理恵さん
そんな羽生先生を支えているのが、奥様の羽生理恵さん。
ツイッターもされており、私もフォローワーになっています。
羽生理恵:運命は勇者に微笑む:@usaginoheso
将棋だけでなく、飼育しているウサギの話題も多いのですが、何より見逃せないのが、たまにツイートされる羽生先生の家庭での様子。
将棋の神様がどのような日常を送っているのか興味がありましたが、非常にリアルで人間味溢れる様子が描写されています。この奥様のツイートを通して、ますます羽生先生のファンになりました。
微笑ましいツイートが多いので、興味のある方は覗いてみてはどうでしょうか。
将棋アマ初段免状取得
私は、羽生先生に憧れて将棋を始め、ついには将棋ウォーズ経由(日本将棋連盟公認)で初段免状を頂きました。
羽生先生の竜王署名も入っており、これを最初手に取った時の感動は今でも忘れられません。私にとって唯一無二の宝物となっています。


この初段免状の取得方法について、下記の記事にまとめていますので参考にして下さい。
あと、将棋ウォーズに参加している棋士の棋力分布がどれくらいなのか、調査して下記の記事にまとめました。400万人とも言われるユーザー数からすると、この棋力分布は全国のアマチュア棋士の棋力分布とほぼ同等と思われます。