スコア推移
ふたば亭プラスです。
根っからの理系人間で英語が苦手な私が、新形式移行後のTOEICを受け続けてきたスコアの推移と勉強方法を紹介します。
私と同じような英語アレルギーの方の参考になれば幸いです。
あと、アラフォーやアラフィフの中高年で「今さら英語学習は無理かな?」と思っている方々にも読んで頂きたいのです。
英語学習に年齢は関係ない!
アラフィフの私が身をもって体感したのです。
中年や高齢の方でも地道にやれば必ず英語力は伸びていきます。
年齢のせいにするのは「逃げ」でしかないですよ。
目標:700点突破
思い切って700点突破がターゲットにしました。
私の周りの若者が、600点突破を目指しているのを見て、その上をいってやろうと思ったのです。
そして、2016年11月から2019年10月まで約3年間、7回の試験を受けてきました。
初回は510点からのスタート・・・。
順調にスコアは伸びていき、ついに725点をマークしたのです!
目標クリア!
200点アップ!
3年かかりましたが、嬉しかったですね〜。
次に、リスニング(Listening)とリーディング(Reading)別の推移です。
全体的にリスニング(Listening)の方が若干高い傾向にありますが、個人的にはバランスが取れているように感じています。
あと、参考までに実際のスコア表も掲載しておきます。
では、どのような勉強をしてきたのかを紹介していきます。
リーディング対策
TOEICの勉強を本格的に始めて、まずぶち当たった壁が圧倒的な単語力不足。
公式問題集をやっても内容がほとんど理解できないのです。リスニングに至っては1割も聞き取れないレベル。
これはまずいと、まずは基礎に戻り英単語を勉強し直しました。
使ったのはTOEIC単語集の決定版とも言える「金のフレーズ」(通称:金フレ)。
この単語集は、外出する時も常に持ち歩き、スキマ時間を利用して覚えまくりました。
200回以上繰り返し!
お風呂に持ち込んでいた時期もあり、こんな感じにボロボロになってしまいました(笑)。
私の脳味噌に英単語とフレーズを叩き込んでくれた宝物です。
ちなみに、お風呂で勉強する時は、この「お風呂メガネ」を活用しています。
オススメです!
要は、いかにスキマ時間を使って、徹底的にやり込んでいくかですね。
私は気持ちが乗らない日でも、1〜2ページは見るようにしていました。
毎日継続する事が大事なんです。
なお、この金フレですが、スコア別にこんな感じでページが分かれています。
600点レベル | 400語 |
730点レベル | 300語 |
860点レベル | 200語 |
990点レベル | 100語 |
私はおかまいなしに990点レベルの単語まで覚えていきました。
自分のレベルに合わせて「600〜730点レベルまでやっておけばいいや」という感じでは全然語彙が足りず、本番の試験で全然太刀打ちできないのです。
7回の試験を通して痛感しました。
400〜500点レベルの人も全ページやるべき!
また、この本で使用されているフレーズが、非常によく本試験で出ます。
何回助けられた事か・・・。
著作者のTEX加藤さんの調査&分析能力は大したものです。
更に、この本には、無料で音声データをダウンロードしてスマホで聴く事ができるサービスまでついています。
私は現在、電車で通勤しているのですが、駅まで歩く時間〜電車の中〜駅から会社まで歩く時間、となるべく金フレを聴くようにしました。
何回も聴いていると、歌のフレーズのように、各単語のイントネーションまで自然に頭に刻み込まれていったのです。
これは快感でしたね。
そして、この金フレの単語をほぼ習得した事でようやくスタートラインに立てたような気がします。
RADWIMPSが歌っているように「序章の序章」です。
この金フレの活用法について、この記事にもう少し詳しく書きましたので、参考にして下さい。
金フレで、ある程度基礎固めした後は次に「文法」です。
私は文法も大の苦手でした。
(苦手だらけですが・・)
使ったのは、金フレと並ぶベストセラーである「文法特急シリーズ」。
これも金フレと同様に、スキマ時間を利用して頭に叩き込む事に。
パート5の出題形式をそのまま反映させていて、本試験での再現率が高いだけでなく、各問題ごとの解説の丁寧さが非常に役立ちました。
私のような英語初級者でも、すんなり理解できたのです。
あと感心したのは、金フレで出てきたフレーズの合致度が高かった事。
「同じ筆者なんじゃないの?」と思うくらい。
金フレとの相性バツグン!
金フレと並行してやる事で、繰り返し学習のような効果が生まれ、頭にインプットされていきました。
また、この本もお風呂にも何回か持ち込んだ事もあったため、こんな感じにボロボロに・・・。
ただ、ボロくなるに連れて文法の基礎が頭に刻み込まれていきました。
これも、マスターする事で「ようやく基礎文法のスタートラインに立てる」という感覚で捉えた方がいいかもしれません。
やっとまともに長文を読めるようになってきたのです。
そして、この「金フレ」と「文法特急」で基礎をマスターした上で、「公式問題集」を解きまくっていきました。
この公式本の勉強方法として一般的に下記のような手法が奨励されており、実際に私もこの通り実践。
◆最初は本番と同じ2時間で一通り解く
◆2回目は制限時間なしで解く
◆3回目は再度2時間で解く
そして、答え合わせする時は、常に金フレを手元に置いて出て来た単語をチェック。これまでの経験上、ほぼ金フレに載っており、掲載されていない単語は1%ほどしかありませんでした。
このようにして、600点代半ばには到達したのですが、そこで壁にぶつかりました。
なかなか700点台に届かないのです・・。
そこで、「金フレ」の姉妹版の「金のセンテンス」を学習に取り入れてみる事にしました。
これはフレーズではなく、センテンス(文章)で単語を覚えていくような構成となっており、掲載されている文章はどれも難解です。
ただ、どの文章もTOEICの本試験でよく見るもので、実践力を鍛えるには最適な構成となっています。
ぶっちゃけ、日本語訳を読無だけで、TOEICの世界観&出題されるパターンが分かってきます。
これもスキマ学習を通して、何回も繰り返していきました。
50回ほどやったかもしれません。
明らかに効果あり!
600点代後半から一気に725点まで引き上げてくれたのは、この参考書のおかげだと思っています。
パート7の長文でもすんなり読めるようになり、解答スピードが飛躍的に向上したのです。
以上のように、
・「金のフレーズ」
・「金のセンテンス」
・「文法特急」
・「文法特急2」
・「公式問題集」
をメインに勉強し、他の参考書はほとんど使いませんでした。
色々と手を出して中途半端になってしまうのが嫌だったのです。
結果的には、これが功を奏したのかもしれません。
リスニング対策
リスニングについては、最も苦労しました。最初の頃はパート2〜5の音声を聞いても1割ほどしか理解できず、念仏のようにしか聞こえませんでした。
パート1が微かに分かるくらい。。。
とりあえず、公式問題集のCD音声をスマホに入れてスキマ時間に聞いたりしてましたが、モチベーションを高めるためにオンライン英会話に入会しました。「どうせ英語の勉強をするなら会話も上達したい」という思いもあったのです。
私が選択したのは「ネイティブキャンプ」。
いくつかのオンライン英会話を無料体験して、これが一番自分に合っていました。
【おすすめポイント】
◆24時間365日いつでもレッスンができる。月額制となっており、その期間であれば回数無制限。
◆予約の必要なし。空いた時間にすぐにレッスンが可能。スキマ時間が使える。
◆講師がみんな非常に若くフレンドリー。非常に気さくで友達感覚で接する事ができる。
◆スマホでもレッスンができる。パソコンの前に向かう必要がない。
◆英国式の「カランメソッド」でスピーキング力もつく。
私と同じような英語アレルギーの方は、最初、未知の世界に飛び込むようなもので非常に緊張すると思いますが、プロの講師の方がちゃんとフォローしてくれます。
基本は全て英語で日本語は禁止されているのですが、非常にゆっくりと喋ってくれたりジェスチャーを加えながら表現してくれますよ。
TOEIC400〜500点レベルでも会話可能
TOEICスコアが低くでも問題ありません。
実体験から断言します!
あと、顔を見ながら話すのが苦手なら、こちらの映像を消して、講師の映像だけ見る事も可能。そして何より講師の方が皆んな明るく朗らか。大半がフィリピン人というお国柄もあるのでしょうか。
皆さん陽気なのです。
異国の人とコミュニケーションできる喜び
単なる英語学習だけではなく、初対面の異国の方と英語でコミュニケーションを取れるという事に感動しました。たどたどしい英語でも「自分が発した言葉をちゃんと理解してくれてる」という衝撃。
凄かったですよ。
また、実際に自分が英語で会話する事で、どのようなイントネーションで、どういう間合いで喋ればいいのかが分かってくるので、次第にTOEIC の音声データも聞き取りやすくなってきたのです。
私は約半年間で200回以上のレッスンを受けました。
単なるTOEICの勉強としてだけではなく、英語で会話するという貴重な人生経験もできるので一石二鳥。やる価値はありますよ。
どんな感じでレッスンを受ける事ができるのか。
非常に参考になる動画がありましたのでリンクを貼っておきますね。
数ある動画の中でも非常にリアル。
私もこんな感じでレッスンを受けてました。
マークシート用シャープペンシル
TOEICは時間との勝負なので、いかに早くマーキングできるかというのも重要な要素となってきます。
私が使っているのは、ぺんてるのAM13-Bというマークシート用シャープペンシル。1本200〜300円ほど。
芯径が1.3mmと極太なので、素早くマーキングする事ができます。
普通のシャープペンシルと比べると、その太さは一目瞭然。
実際にマークングできる時間を測定してみると、約1秒/マスで塗ることができました。
これに対して、普通のシャープペンシルは、約2秒/マス。
マークシート用シャープペンシル | 約1秒/マス |
普通のシャープペンシル | 約2秒/マス |
TOEICの問題は200問ありますが、このうちリーディングは100問あり、時間配分は自分で調整する必要があります。
この100問をマークシート用シャープペンシルで塗ると、単純計算で約100秒(1分40秒)の時間節約になります。
1分40秒の時間節約が可能
この時間があれば、設問2問くらい考える時間に割り当てる事ができます。
結構でかいんです!
私のようなTOEIC初学者にとっては非常にありがたいツール。
毎回、このシャープペンシルを使っています。
オススメですよ。
理系の平均点
文系と理系のTOEIC平均点はどのようなものなのか調べてみました。全国の新入社員を対象としたデータとなります。
(参考:IiBC公開データ)
【2019年データ】
<対象:大卒新入社員>
◆文系:540点
◆理系:439点
やはり、理系は文系に比べて100点ほど低いですね。英語の苦手意識は私だけではないようです。
ちなみに、私が勤務している会社(某一部上場電機メーカー)の従業員は大半が技術系の人間であり、たまに英語のレポートを書いたり、簡単なメールのやり取りはしてますが500点前後が大半を占めます。ほぼ全員大卒&院卒ですけど・・・。800点以上など皆無。
分からない単語やセンテンスがあれば、Google翻訳に頼ってます。あと、英語圏の方とビジネス会話する機会はほとんどなく、必要に迫られた時は社内通訳者に一任しています。
また、管理職への昇進条件は550点です。
そもそも、現職の部長や本部長クラスの方々でさえもほとんど英語ができません。私自身、このぬるま湯のような現状に甘えて今日まで来てしまいました。
しかし、これからはこんな事ではダメでしょうね。。。
よりグローバル化していく社会の中で、自己啓発として必要最低限の英語力は身につけていきたいものです。
今後の目標
当初目標の700点突破はクリアしたので次の目標は800点超えです。
目標:800点突破
技術系資格の勉強も並行しているため、なかなか英語だけに集中できませんが、地道にやっていこうと思います。
ちなみに、今取り組んでいるのが、「TOEIC文法問題でる1000問」です。
金フレシリーズでお世話になったTEX加藤さん著作。
実際に手にして感じたのが、「分厚い!大きい!」という事。
500ページほどあるのです。
しかしその分、解説も充実しており、掲載されている問題もTOEICによく出てくるものばかり。
何より秀悦なのが、受験生が悩むような「いや〜な問題」のオンパレード。
この参考書をマスターすれば苦手な部分が克服できるはず。
直感的にそう思いました。
かなりのボリュームなので、全てマスターするにはかなり時間がかかりそう。
まあでも、地道にやっていきます。
【紹介】ご高齢者のチャレンジ実績
冒頭で、「英語学習に年齢など関係ない」と書きましたが、その手本となるような方がいらっしゃいます。
64歳で定年退職した後、本格的に英語の勉強を始め、70歳で英検1級を取得した後、なんと74歳で通訳案内士にも合格されたのです。
下記のブログ記事を書いた時にも紹介させてもらいました。
◆『1.11:英検1級』の項目をご確認下さい。
この方は語っています。
『特別な環境に恵まれるか天才でもない限り、英語をモノにするには如何に時間をかけるかしかないと思います。そして、時間を割いて勉強するためのコツは目的意識に加え、忍耐です。継続は力なり。』
この言葉は私の胸に突き刺さりました。
今でも、私が英語学習をする上で原動力になっています。
これまで私が取得して来た技術系資格の一覧表を下記にまとめています。
ご参考まで。