ふたば亭プラスです。
ちょっとマイナーですが、『第一種圧力容器取扱作業主任者』という資格があります。
この資格は、高圧ガス関連の資格やボイラー・タービン主任技術者の資格を持っていると試験を受ける事なく、申請のみで免許証をゲットできるのです。
申請のみで免許証が交付される!
資格の詳細や免許申請の仕方など、詳しく紹介していきますので興味のある方は参考にして下さい。
特定第一種圧力容器作業取扱主任者とは
危険物などを製造する設備の圧力容器について、容器の種類や内容積によって作業主任者を選任する必要があります。
具体的には、下記のような第一種容器が対象。
<種類> | <内容積> |
加熱器 | 5m3超 |
反応器 蒸発器 アキュムレータ | 1m3超 |
より詳細な内容については、下記のサイトをご覧下さい。
日本ボイラ協会/圧力容器の取扱い管理と作業主任者
法令で規定されているので作業主任者の選任は必須であり、該当する各企業は対象者を講習へ参加させるなどの対応をした上で、該当設備の近くに作業主任者の氏名を記載した表示も掲げる必要があります。
この作業主任者の責務として、下記のような項目が挙げられます。
・最高使用圧力を超えて圧力を上昇させない
・安全弁の機能保持に努める
・作業者への指導
・異常時に必要な措置を講ずる
・定期点検
・運転記録の保管
圧力容器のある職場の安全を管理するための重要な職務である事が分かると思います。
対象の資格保持者
上記でも記載したように、この作業主任者になる場合、各都道府県が実施している専門講習(簡易試験あり)、を受講する必要があるのですが、下記の資格を持っている者は講習を受ける事なく免許を取得できます。
【対象資格一覧】
①ボイラー・タービン主任技術者
(第一種または第二種)
②ガス主任技術者
③高圧ガス製造保安責任者
④高圧ガス販売主任者
ちなみに、私は
③に相当する『高圧ガス/冷凍機械二種』
の免許を所持しているので、申請してみる事にしました。
この免許の取得過程については下記ブログを参考にして下さい。
申請手数料
まず、申請手数料ですが、1,500円です。
申請手数料
1,500円
正確には、1,500円分の収入用紙を購入して申請書に貼り付けるのですが、様々な免許申請費用の中ではかなり安い部類に入ります。
(映画1回分程度)
あと補足すると、切手(免許証返信用封筒貼付)が404円分必要になりますが、これも家にストックしているものがあれば、それを代用すれば事足ります。
仮に切手を購入するとして、申請手数料と合わせて2千円以内におさまります。
申請方法
では、具体的な申請方法について。
まずは免許申請用紙を入手する必要があるのですが、これは厚生労働省のホームページからダウンロードできます。
免許申請用紙の現物はこんな感じ。
ここに必要事項を記入して、現住所(住民票がある)の都道府県『労働局』の安全課または健康課に本人が持参します。
「自分の住所地の労働局がどこにあるか分からない」という方は下記サイトでご確認下さい。
都道府県労働局一覧(厚生労働省)
労働局に本人が持参
申請に必要なものを下記にまとめました。
(1)免許申請用紙(上記のもの)
(2)申請手数料:1,500円分の収入印紙
(3)写真:縦3.0cm×横2.4cm
(4)免許証返信用封筒用切手:404円
(5)免許を受ける資格を有する事を証明する書類
(6)手持ちの労働安全衛生法の免許証
(7)本人確認証明書
【特記事項&注意事項】
◆(2)収入印紙は郵便局かコンビニで購入。
◆(3)写真は6ヶ月以内。
◆(4)返信用封筒は労働局で用意してくれるので、切手のみを持参するだけで構いません。
◆(5)に相当するのが、上記にも記載した、『ボイラー・タービン主任技術者』や『高圧ガス/冷凍機械』の免許証です。必ず現物が必要(コピーは不可)なので注意して下さい。
◆(6)はボイラー技士や衛生管理者など、過去に労働安全衛生法関連の免許を取得している方は必ず持参する必要があります。
◆(7)運転免許証など現住所記載の物。
免許証現物
免許申請してから、2週間〜1ヶ月程度で免許証が届きます。
(繁忙期はもう少し日数がかかるようです)
そして、これが現物の免許証。
<表面>
<裏面>
これまで、『労働安全衛生法』関連で取得した免許の一覧が記入されています。
今回申請した『第一種圧力容器取扱作業主任者』は、表面には『2』というビットが入ります。
私の現在の業務は、このような圧力容器を取り扱うようなものではありませんが、所有している資格が一つ増えるのと、今後どこかで役立つかもしれないという思いで取得しました。
申請費用も安いので、『ボイラー技士』や『高圧ガス/冷凍機械』の免許を所持している方は記念に(?)、取得してみてはどうでしょうか?
取得資格一覧
これまで取得してきた資格の一覧を下記にまとめています。
勉強方法や受験ノウハウなども盛り込んでいますので、目標としている資格があれば、是非参考にして下さい。