複線図について
ふたば亭プラスです。
第二種電気工事士試験の「技能試験」では、配線を組む前にまずは『複線図』を描く必要があります。
なお、たまに「複線図をわざわざ描くのは時間の無駄で頭の中で分かっていればいい」という意見も聞きますが、これはよほど工事に熟練した方の考えであり、素人&独学でこの資格にチャレンジされる方は『複線図』は描くべきです。
自宅で技能練習をする際、工具を使って配線作業を行う時間がないとしても、スキマ時間を利用して複線図を描く練習くらいはしておいた方がいいでしょう。
目安として「2〜3分」で描く事が出来れば十分だと思います。
複線図を描く目標時間
→2〜3分
しかし、ここで1つ注意点があります。
本番の試験で複線図を描けるスペースは限られているのです。
では、どれくらいのスペースしかないのか、詳しく説明していきます。
描けるスペース
技能試験で配布される試験問題のサイズは「A3」です。ここに「配線図」や「器具の説明」および「施工条件」が記載されています。
そして、この空いている箇所に『複線図』を描く必要があるのですが、このスペースが「縦15cm×横20cmほど」です。
複線図を描けるスペース
→縦15cm×横20cmほど
<実際の試験用紙>
よって、練習する時もこのスペースに描く事を意識しなければなりません。
下記の記事にも書きましたが白紙のA4の紙の持ち込みは厳禁です。A4の紙を目一杯使って描く練習をしている方は注意して下さい。
あと、複線図の書き方について、HOZAN株式会社から下記のようなサイトが公開されています。スマホでも見る事ができるので、スキマ時間に大いに活用できると思います。
技能対策・複線図の書き方
時間配分には気をつける
技能試験の時間は40分です。
この40分をいかに効率よく使うかが、合否の分かれ目となります。
イメージとして、こんな感じで進めていければベストかと思います。
①1分:問題文を読む
②2〜3分:複線図を描く
③30分:施工作業
④6〜7分:チェック
本番では練習時には考えられないようなミスをする可能性があります。完璧にできたと思っても、徹底的に最終チェックをするべきです。
私が試験を受けた際、すぐ横に座っている方が35分くらいで作業が終わり(私とほぼ同時)、残りの時間をのんびりとされていましたが、終了時刻間際に急にバタバタとランプレセプタクルの結線をやり直しはじめました。おそらく、白線&黒線の結線を間違えているのに気づいたのでしょう。不幸なことに時間に間に合わず、中途半端のまま提出されていました。
技能試験は多くの方が20〜30時間以上の練習をして本番に臨まれると思います。ケアレスミスで不合格となってしまうほど悔しい事はないでしょう。
もう一度書いておきます。
終了時間ギリギリまで最終チェックするべき!
技能練習用動画
技能練習用の無料公開動画を下記の記事にまとめています。
独学で練習されている方は参考にして下さい。
あと、電気技術者試験センターが発行している「欠陥の判断基準」と「注意すべきポイント」については、下記リンクを徹底的に読んで頭に入れておく必要があります。
第一種・第二種電気工事士の技能試験に係る「欠陥の判断基準」の公開について
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